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われら猫の子
星野 智幸(著)
【講談社】
定価1680円(税込)
2006年11月
ISBN-4062136953
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
小松 むつみ
評価:★★
短編集は苦手である。
作品から伝わってくる空気が、ころころと変わるのが、読書の醍醐味をそぎがちだからである。しかし、そういった分断の苦痛を感じさせずに読み進めることができる、美味しいものがままあることもある。さて、「われら猫の子」は、……。
あちこちに書いたものを集めたのだろうが、そんなことがあまりに露骨に伝わってくるような本作りには、感心しない。しかし、一つ一つをよく味わえば、さまざまな方向へのベクトルがのび、それもなかなかにしっかりとこちらに迫ってくる。ただあまりにどれもが極彩色で、それが並ぶと、逆にそれぞれの印象が薄まってしまった。これぞ星野!というものを、読んでみたいと思う。
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川畑 詩子
評価:★★★★
書くという行為や出産・育児など、多くの人が当たり前としてやっていることを、ひとつひとつ深く掘り下げて考え込むとえらい作業になると思わされた短編集。
ことに「われら猫の子」「エア」「トレド教団」からは、子どもを持つ事というか繁殖への恐怖、ためらい、嫌悪がにじみ出ているようで、読んでいてこれはやばいと思った。考えてはいけないこと、理屈を求めてはいけないこと。触れてしまうと底なしの空間に引き込まれてしまいそうだから。
世界のひとつひとつを吟味検証して再現しようとするような、気の遠くなる試みに筆一本で果敢に取り組んでいることに脱帽。
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神田 宏
評価:★★★★
アイデンティティの揺らぎ、ジェンダーの相克。現在の「よるべなさ」を、白昼夢のようなイメージと幻想的な文体で描いた秀作短編集。
揺らぎながらも、何とか自己を保ち続けようとする現代人の悲しみが描かれている。それは父親を亡くした「俺」と「クルミ」が不在の父親をあたかも生きているかのように対話させることによって自己と他者の距離を保つ『ててなし子クラブ』や、「幻想のペニス」を持つ「私」と、「女陰」が無いがゆえに自分の「会陰」にナイフを押し付ける「ぼく」がお互いに「よるべない」から惹かれ合い、幻視的な交接に至る様を描いた『エア』など、不在を取り消すために、存在しない楽器を演奏するかのように、「する」ことによってのみ自分の存在を確認できると志向する、逃げ水を追いかけるような現代人の悲劇なのだ。
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福井 雅子
評価:★★★
家族という最も身近な存在であっても、どのくらい解りあって暮らしているだろうか……という家族の間にある「距離」をテーマにした表題作をはじめ、日常のなかにある違和感や人間の内面にある闇などを題材に星野流のデフォルメや彩色を施した作品11編を収録した短編集。
星野智幸というアーチストのモダンアート絵画の個展、という印象の短編集である。あるものは極彩色、あるものは青一色、テーマが何であるのかすぐにはわからない抽象画もある。鑑賞する者は感覚的に強い刺激を受けつつ、このテーマは何だろうと想像する楽しみも味わえる。そうして作品を一通り巡ると、星野智幸というアーチストの世界が見えてくる──。
独特な色合いをもつ作品群だが、読後に強い印象を残すものが多い。その色合いがかなり個性的であるがゆえに読者によって好みが分かれるかもしれないが、質の高い作品集であることは確かだと思う。
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磯部 智子
評価:★★★★
私にとって初・星野作品集はピンピンに尖がっていた。親子だったり夫婦だったり、人と人とが出会うところには激しい摩擦があり相互理解は困難を極める。そんな人間達が構成する社会は様々な矛盾を生み出し、その全てに向き合うことは日常を混乱に陥れるので注意深く避けて通る。表題作『われら猫の子』の中では、「非日常」に別れを告げ「地上に足をつける」べく主人公は結婚する。その決断を反芻しながら生きていく課程で、世の中は様々な要求を突きつけてくる。その最たるものは子供であり、あたかも万人の総意によって結婚生活が運営されている感さえあるが、それに従い思考停止してしまえば楽な人生になるところを拒み撥ねつける。ここから更にその反論の糧とした新たな一般論の中にも欺瞞の匂いを嗅ぎつけ、共同戦線のもと外圧に抗う夫婦そのものを内から切り崩す。訳知り顔の大人にならない問題意識の塊のような作家は、読み手を安心させる予定調和を許さず、夫婦という同意の下の共同体の中ですら人は孤独であり続け、結局向き合わなければいけないのは、自分自身であるという結論の先に取り残される。ああ、ため息がでる。
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林 あゆ美
評価:★★
11の作品からなる短篇集。挿画、藤田嗣治の「猫の教室」がいい味を出していて、そそられる表紙です。
2000年から2006年まで年代順に様々な雑誌で発表されたものをまとめたもので、読者としては、作家のある意味、目次を読ませてもらえるような贅沢さ。最初の作品は「紙女」。プロの小説家ホシノさんが、〈紙〉そのものに成りたいと願う女性と結婚する話。ホシノさんは彼女を「カミ」さんとよび、「カミ」さんは、吸い取り紙のようにホシノさんを写し取り、ホシノさんは「カミ」さんを紙扱いするべく、皮膚に筆記具を用いて小説を書く。紙、カミ、神、「かみ」という音が短い小説の中でうごめき、ひとつの世界をつくろうともがく。物質的な紙の上にのせられる言葉を体で吸収していく「カミ」さんの行き着く先はわかりすぎて怖かった。
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