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10ドルだって大金だ
ジャック・リッチー(著)
【河出書房新社】
定価2100円(税込)
2006年10月
ISBN-4309801013
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
小松 むつみ
評価:★★
うますぎて、舌を巻きます。でも、なぜか心にはあまり引っかからない。すっきりして、眠れます。
ストーリーが素直なので、いわゆるどんでん返しも、ああやっぱり、そうきたか、という展開ですが、それが安心といえば安心です。(褒めてます。たぶん)
読後すっきりしながらも、あーだこーだと、思い返すくらいの、もう少し血の通った話のほうが好みですが、いわゆるその軽妙さこそ、この作家の持ち味だといわれてしまえば、頷くしかありません。
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神田 宏
評価:★★★★★
短編を読む楽しみを遺憾なく感じさせてくれる1篇。どこから読んでも、ひとひねり効いていてニヤッとすること請け合い。どの引き出しを開けても外れなしで、O・ヘンリばりの珠玉の名作揃いです。『誰も教えてくれない』からの5編は、ヘンリー・S・ターンバックルという私立探偵兼刑事が主人公のシリーズものです。頭脳明晰なのかドジなのかやや暴走気味のキャラクターはヒューマンな味を醸し出しています。中でも秀作は『ウィリンガーの苦境』。記憶を失った依頼人はかつて20万ドルもの身代金を持ち逃げした犯人だった。その犯人が記憶喪失を装ってまで守り通そうとしたものとは・・・・・・そしてターンバックルが取った解決とは?
人情味のある人物、ほろ苦いギミック、端正な文体。名(迷?)解決したあとのターンバックルが飲み干すシェリーはまるで松田優作が飲み干すコーヒーと被って、バッシビッバッ、バッシビっとあのメロディーが聞こえてきて一人でにやついてしまった。
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福井 雅子
評価:★★★★
銀行の金庫の中のお金が10ドル多い! この10ドルの計算違いに心当たりのある人物が次々と現れ、果たして真相は? という表題作をはじめ、ユーモア溢れる短編ミステリ14編が収められた上質の短編集。
財産目当てに結婚した男が、妻を殺害しようとあの手この手と策を練るが結局は……という話や、殺害した妻の死体を隠すためのとっておきの場所とは? という話など、どれもアイデアとプロットの組み立てが素晴らしい。読者を飽きさせないだけではなく、読んでいてニヤリとするような粋なひねりが随所に光っている。さらに、そっけないほど無駄のない軽快な文章が、計算されたストーリー展開の質の高さをかえって際立たせる。派手なストーリーではないし文章もシンプルだが、渋い魅力を放つ短編集である。
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小室 まどか
評価:★★★★
今まで短篇ミステリにイマイチおもしろみを感じられなかったのは、本当におもしろいものに出会っていなかったからだったのだ! などと、どこかできいた告白めいた台詞を吐きたくなるくらい、ステキな出会いだ。中学生の頃にO・ヘンリーや星新一を知って、夢中になったのを思い出すが、濃縮された技の光る短編ほど贅沢な読み物はないだろう。
肩の凝らない短さで、それぞれに、これぞツイストというべき、ちょっとスパイシーでスタイリッシュな落ちがついていて、軽妙洒脱というのはこういうのを言うのだろう。特に最初に収録されている「妻を殺さば」が、ブラックユーモアに溢れていながら、ほろっとさせるあたりが好きだ。
しかし、解説文によれば、ジャック・リッチーは亡くなる直前に唯一の長篇を書き遺しているようで、そちらにも興味を惹かれる。いつの日か翻訳されるのを楽しみにしたい。
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磯部 智子
評価:★★★★
このミス1位だった『クライム・マシン』を読んだ時と同様上手さに感心する。語り口は軽妙にしてひねりが利き、読み手の心情体調を問わない完成された短編集。読書に読み物としての楽しさを求めるならうってつけだが、なにしろ上手過ぎて読み終えたとき、引っかかりが残らず、またネタバレにならずに内容の紹介をすることも難しい。それでも書き出しのひとつから紹介してみると「結婚して三か月、そろそろ、妻を殺す頃合だ」ぐっとつかまれ、妻の財産目当てで結婚した男が目的に向って着々と準備する様を読み進むうち、意外な、それは意外な結末へとたどり着く。伏線と人間性に対する全く別の読み方を示され、やられた!という思いでニヤリと笑い満足感が残る。この古き良き時代の洒落た作品集は、今回カーデュラの出番が一編しかないことだけが残念だった。
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林 あゆ美
評価:★★★★
解説に「読んでいるあいだはひたすら愉しく面白く、読み終えた後には見事に何も残らないジャック・リッチーの作品」と書かれてあり、確かにとうなずきます。
14作が収録されている短篇集。私のお気に入りは、表題作の「10ドルだって大金だ」。町の小さな銀行で会計監査官が10ドルの収支があわないことを見つける。次の日にもう一度見直すことになるのだが……。あらあらと思う話がぽろぽろ出てきて最後のオチに安堵というか苦笑してしまう。「可能性の問題」も面白い。(いや、結局どれもこれも愉しいのだけど。)事件がどんどんふくらんでいく推理の展開、最後の一行を読んで笑うしかない。シェリーもダブルで飲みたくなりますよ。
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