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数ヶ月前に妹が結婚し、ようやく三十年来の「任務」が解かれた訳ですが……ま、それでも。例えばこの作品で描かれているような事態――父親殺しの最有力容疑者が妹――になれば、迷うことなく罪を被ります。幸い、俺の父は間違っても人に殺される理由なぞないですけどね。
とは言え、俺がこの作品の主人公だったとしたら、「妹を疑う」なんてことをそもそもしないですよ。妹以外に真犯人がいないかどうか、まず存分に確認してから、最後の最後に、どうしても妹が犯人という結論に至らざるを得なくなったら、その時に考えようよ、と。
もっとも、作者がこれでもか、とばかりに主人公を追い詰めたせいもあるので、同情の余地はあるにせよ。
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