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リヴァイアサン号殺人事件
ポリス・アクーニン(著)
【岩波書店】
定価1680円(税込)
2007年2月
ISBN-9784000246347
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
小松 むつみ
評価:★★★
パリで起こった、被害者なんと10名の殺人事件。現場に残ったある証拠から、ロンドンからボンベイへ処女航海に出た豪華客船リヴァイアサン号の船上の人となったゴーシュ警部は、容疑者たちを毎日ともに食事をとるサロンのメンバーにする。しかし、真打はゴーシュ警部ではなく、ロシア警察特捜部に属する美青年ファンドーリン。途中からメンバーに加わるが、最後の最後の活躍まで、読者はずいぶん待たされる。なんだかもったいぶった、宝塚の男役のようで……。
典型的な一幕劇ミステリーだが、容疑者であるメンバーたちの、手紙や日記など、さまざまな視点から、さまざまな手法で物語はつづられる。試みとしては凝っているが、あまり効果的だとはいえないのが残念だ。欲を言えば、せっかくの豪華客船という舞台を、もっと存分に描いてあると、より魅力ある作品として楽しめたのではと思うが、余計なお世話か。
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川畑 詩子
評価:★★★
時は十九世紀末。パリの邸宅で起きた陰惨な大量殺人、豪華客船とそこに乗り合わせた怪しい人びと、謎の財宝、どこか影のある美青年が驚くべき推理力で事件の真相に迫る。そしてコリン・ウィルソンの犯罪録に登場するような驚くべき超悪女。豪華で優美な雰囲気だけでも十分に楽しめた。各人の手紙や日記という主観に満ちた材料によって一連の出来事がつづり合わされていくスタイルも面白い。
個人を通した国家間の諍いがからむ点は現代への風刺になっているのかも。乗客は英仏露に日と多国籍。友好的につきあいつつも、お互いの心の内では愛国心と他国に遅れはとるまじという気概に満ちている。インドの財宝に手が届きそうになるや、まるで自分が国家の代表であるかのような主張で主権を得ようと張り合う。その姿を過去の思想と言い切れるかどうか。
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神田 宏
評価:★★★★
「アクーニン」=「悪人」という人を喰ったようなペンネームだけあって、作品にも喰わされます。パリで起こった冷血な大量殺人、その容疑者が豪華客船に乗り込んだとあって、ちょっと自意識過剰だが、憎めない「ゴーシュ警部」は嬉々として捜査を開始したが、そこで出会うは頭脳明晰なロシア人青年、我らが「ファンドーリン」であった。日本への外交官としての赴任途上であった。船上のまさにクローズドサークル。怪しげな人々を次々に槍玉にあげてゆく「ゴーシュ」であったが、そこには謎の「サムライ」=「アオノ」なる日本人もいたりして、そのステレオタイプな東洋人の描写はまあ、人を喰ったようなペンネームに免じておくとして、ウィットに富んだストーリーは、にやりとすること、請け合い。そう来たか!と思わせる謎解きも納得の面白ミステリに仕上がってます。
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小室 まどか
評価:★★★
ロシア人外交官ファンドーリンが乗り合わせた豪華客船には、パリで起きた非情な大量殺人の犯人が潜んでいるという。ゴーシュ警部が目をつけた乗客たちはひとつのサロンに集められるが、さらに新たな事件が――。
洋上の豪華客船という閉鎖的な舞台設定に加え、大量殺人事件とも絡む謎の財宝の行方、多国籍でいずれも何か秘密を匂わせる人物たちが心の声・日記・手紙などで代わるがわる進行役をつとめ、探偵役のファンドーリンの活躍は彼らの目を通してしか語られないという構成の妙など、ミステリーを盛り上げる手法が詰め込まれた、凝った作りの作品。
細かな新聞記事の切り抜きや、どうということもない会話の端々にまで伏線が仕込まれているので油断ならない。登場人物の多さと、進行役の交代による複雑さも手伝って、それぞれの秘密が徐々に明かされていく後半までの展開がもたつきがちなのだが、あるいはそれも目眩ましの作用を狙ったものか……。
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磯部 智子
評価:★★★★
華やかで安定感がありそして饒舌なA・クリスティの世界に荒唐無稽さ(ロシア的大らかさ?)が加味された作品をワクワクしながら読んだ。本当に面白いアクーニン(悪人!)。本国ロシアでシリーズ化されていることにも納得する。主人公は若き外交官・ファンドーリン、ハンサムで吃音の彼が昔ながらの名探偵役であり、事件はパリで大富豪と9人の使用人たちの死体発見という華々しさで始まる。犯人の手がかりから追う先はイギリスからインドに向うこれまた豪華客船リヴァイアサン号の中で、乗客たちは一癖もふた癖もある。国際的な山師や盗まれてすぐ発見された黄金像、はるか昔に消えたインドの秘法などテンコ盛り状態の伏線に、流石にこれは収拾がつかないのでは心配する間もなく、乗客たちが複数の視点で其々の「真実」を語りだすという凝りよう。その中には日本通アクーニンならでは日本人のアオノもいて、東西のものの考え方、倫理の基盤の違いをさらりと謎解きにあわせて披露してみせる。飽きることなく読み続け、最後もあっと驚く荒業を見せ本筋とは関係ないおまけまで付いている。う〜ん、確かに癖になるアクーニン!
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林 あゆ美
評価:★★★
ロシアのベストセラー作家が描くミステリ作品。時は19世紀末、貴族の館で10人もの殺人が起きた。黄金のシヴァ像がその館から消え去っていたが、すぐ見つかっている。犯人を見つける手がかりは「金のクジラのバッジ」。このバッジを持つ者が乗船する豪華客船リヴァイアサン号にゴーシュ警部が乗り込む。
謎解きをしていく中心人物は、どちらかというとゴーシュ警部ではなく、ファンドーリンというモスクワ生まれの美青年。ちなみに日本人も登場している。なんといってもこの作者のペンネームは日本語の「悪人」をもじったものなのだ。冒頭で血なまぐさく10人もの殺人が犯されているにもかかわらず、犯人を追う海の旅はどこか優雅さがただよっている。ゴーシュ警部があれこれ頭をひねらせても、ファンドーリンには及ばない。スマートに謎の深層に切り込むファンドーリンはなかなかに格好良く、ロシアで人気があるのもわかる気がした。
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