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シリーズ4作目、とのことですが、特に前作まで読んでいなくても問題なく読めました。恋人の弁護士・エリンの旧友・ローラが、夫を猟銃で殺害した件について、調査を依頼された古本屋・クリフ。ローラは犯行を自白しているものの、どうもいろいろ裏に事情を抱えているらしく……ローラの家からサイン入りの稀少本が大量に発見され、事件は一層複雑な様相を呈してゆきます。
この落とし方って、どこかで……と思ったら、ある意味、妖怪シリーズの某作(おい)。古本屋って奴はもう(違います)
その問題の本というのが、量も半端ではなし、どうやらすべて貴重なサイン本ばかりらしい。 クリフは本の鑑定をすべく、殺人現場に赴くが…。 彼はエリンに頼まれた以上のことを、つまり大胆不敵で向う見ずな行動を立て続けに起こすので、ハラハラ、ドキドキしっぱなし。 面白かったのは彼が古書フェアに出かけるシーンで、そこで並べられた本の描写やサイン本を手に入れるくだりなどわくわくしながら読んだ。 途中で「エリンには申し訳ないと思っている。本のことになると、私の目の色が変わると理解してもらうまでだ。」 なんて言われると、恋人でもない私が「ユルス、ユルス」なんて言ってしまいそうで困った。^^; それにしても、である。二転三転して、真犯人が分かった時にはゾッとした。 最後の数10ページはジェット機並みの速さで読み飛ばし、最後の一行に大いにうなる。 まさに、その通り。
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