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11月7日(月)

  • 父を焼く (ビッグコミックス)
  • 『父を焼く (ビッグコミックス)』
    山本 おさむ,宮部 喜光
    小学館
    1,287円(税込)
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 W杯のせいでJリーグが11月上旬という記録的短期間に終わってしまい、本日より仕事に精を出すこととなる。

 9時半出社。週末に読み、まだ今年のベストも決まっていないのに来年のベスト1と心に決めた(本の雑誌のベストは10月末日奥付までが今年となる)山本おさむ、原作:宮部喜光『父を焼く』(小学館)を事務の浜田に貸す。

 本当は今すぐ読んでもらってどれだけこれがすごい本か語り合いたいのだけれど、目の前で浜田に号泣され情緒不安定となりそのまま故郷愛媛に帰られても問題なので、家に帰って深呼吸してから読んでくださいと言付ける。

 親には親の人生があり、子には子の人生がある。それでも断ち切れない縁と想いがあるのが親と子というものだ。親の看取りを描く『父を焼く』は、強烈に魂を揺さぶるのだった。

 午前中『おすすめ文庫王国2023』の編集作業に勤しんでいると、2月刊行予定の本で原稿を依頼していた一冊!取引所のワタナベさんから原稿が届いた。締め切りをしばし過ぎ、「最優先で進めてまいります」との決意表明をいただいていたのだけれど、金曜日の夜にTwitterを開いたらスペースで「本そばポッドキャスト」をやっていたのには、どこが「最優先やねん!」と思わず心の底から突っ込んでしまった。

 最優先で聴きたい気持ちぐっとこらえ見て見ないふりをしていたのだけれど、無事原稿が届きありがたいかぎり。早速読ませていただくと玉稿も玉稿の素晴らしい原稿で、安心してSpotifyにアップされた「本そば」を聴く。まさかの3時間半......。

 11時に定期購読者分の「本の雑誌」12月号が届き、助っ人の鈴木くんと社内に運び込む。そして助っ人の松下さんも加わり、毎月のハリツメ作業に勤しむ。

 すべての封入作業を終えてから、丸善御茶ノ水店さんを覗く。昨日よりカミムラ晋作『黒と誠』(双葉社)の刊行を記念して、「本をつくる人たち」というフェアが開催されており、こちらの選書の一部を協力させていただいているのだ。素晴らしい本が並んでいるので、ぜひとも『黒と誠』と合わせて購入していただきたいところ。

 担当の沢田さんとはお会いできなかったものの、ひとまずフェア冊子をいただき、次なる目的地、駒込のBOOKS青いカバさんに「本の雑誌」を届けにあがる。

 そのBOOKS青いカバさんの均一棚にて、ピーター・マシースン『二十世紀の石器人 ニューギニア・ダニ族の記録』(昭和39年・文藝春秋新社)を手にし、お店の扉を開けようとすると明日から金曜日まで「新橋古本市」出店のためお休みの貼り紙がされている。おお、今日来られてよかった...。そして「新橋古本市」開催されているのかと思わず頭にメモする。

 その後、営業し、帰宅。
 風呂に入り、夕食をとった後、沢木耕太郎の新刊『天路の旅人』(新潮社)を読み始める。
 

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