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5月29日(月)

 仕事を早めに切り上げて、病院へ向かう。

 父親の四十九日が終わりほっとしていたら、土曜日に母親が脳梗塞で倒れ、入院してしまったのだった。こんなことがあるだろうか。いや実際にそれは起きているわけで、今から振り返れば、父の死後、もっと母親に寄り添うべきだったと後悔ばかりが押し寄せる。

 病院に着くと、顔色はよく、右脳の脳梗塞だったためしゃべることもでき、やけに滑舌よく話すのだった。あとは左半身の麻痺が、リハビリによってどこまで回復することができるのか。

 先のことは考えず、そしてかつてとも比較せず、母親2.0という感じで、ありのままを受け入れようと思う。

 

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