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9月7日(木)今、僕は、人生で一番大切なことを両親から学んでいる

 高野秀行さんと高野本の聖地と呼ばれるオークスブックセンター南柏店さんを訪問。7月末に『イラク水滸伝』の刊行でサイン本を作りにいったそうなのだが、それがもう売り切れてしまい、新たにサインをしてほしいという依頼に応えたのだった。なんとこの約ひと月の間に高野さんの著作が100冊以上売れているとか。恐るべし聖地パワー。高野さん、既刊本含め180冊の本にサインする。

 父親の月命日のため、夜、実家に赴く。線香をあげていると実家の電話が鳴る。

 なんだ? だれだ? と恐る恐る受話器を取ると、両親の友達からで、「今、家の前を通った人から明かりが灯ってるよ!と連絡あって、幸子さんが退院したのかと思ってあわてて電話したのよ」と話される。

 そのおばさんには母親が入院したことを報告できておらず、ずっと気になっていたのだ。話を聞けば救急車で運ばれたはじめの病院に面会にも行ってくれていたそうで、ずっと気にしていてくれたのだった。母親がリハビリ系の病院に転院したことや現状を伝え、私の携帯の電話番号を伝えて、電話を切る。

 日中、線香をあげにきていた妻からもLINEが届き、妻が家に入るのを目にした自治会の方が声をかけてきて、ずっとシャッターが降りているので心配していたという。そして「お父さんお母さん二人共大好きだから」と話して帰ったらしい。

 今、僕は、人生で一番大切なことを両親から学んでいる気がする。

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