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11月5日(日)健康の不思議

 ふて寝から6時に起床。大阪に何かのコンサートに行く娘を駅まで送っていく。その足で実家まで車を走らせる。

 一昨日も掃除にきたのだけれど、両親が健在なうちにこれくらいの頻繁で顔を出していればよかったのにと思うものの時すでに遅し。本日の実家訪問は年間ベスト本を選びにきたのだった。

 自宅の寝室が本で埋もれてしまい、せめてもの慰みで読み終えた本をせっせこ実家の本棚に運び込んでいる。だからここにきて背表紙を眺めないと読んだ本を思い出せないのだった。父親に線香をあげ、その香りで心を鎮め、本棚からベスト本を選りすぐる。

 9時に帰宅。本日は町内会のゴミ拾い。優勝はどこにも落ちてなかった。

 ゴミ拾いを終えたのち、再来週、出版流通学院で講師をされる矢部潤子さんのレジメ&資料作成に勤しむ。

 3連休最終日なので華やかな昼食にすべくヤオコーにお弁当を買いに行く。お弁当とともに資料作成終了を寿ぎ、「あずき香る 粒あんおはぎ」も購入する。ヤオコーのおはぎは日曜の午後を激烈に豊かにしてくれる。

 午後、ランニング10キロ。走りながら先日会った中学、高校の同級生を思い浮かべる。

 ほとんどみな、高校卒業時から10キロ、20キロ太っており、もはや走るどころか歩くことすら億劫がっていた。かつては野球部やバスケ部でバリバリ活躍していたというのに今では都内のたった一駅を歩いたことを自慢しているのだ。

 今、同級生の間でサッカーをやったり、10キロ、20キロ走れるのは私だけだ。中学生時代は持久走大会をボイコットし、高校はマラソンのないところ選んだ私が一番体力があるのだ。もしかしたら私はあのとき体力を温存していたのかもしれない。

 人生というのは不思議なものである。

 ここはひとつ同級生を見下し、サッカー部でレギュラーになれなかったコンプレックスを解放し、承認欲求を満たそうと考えたものの、その前にちょっと気になることがあったので、訊いてみることにした。

「ねえ、健康診断受けてる? どんな薬、服用されてる?」

 ところがである。誰もが健康診断を受けているものの、それほど悪い数字が出ているわけではないらしいのだ。

 コレステロールがちょっと高めとか、腹囲を注意されるだけとか。それどころか「痛風って痛いらしいねえ」と他人事のように宣っているのはどういうことだ。

 健康というものは不思議なものである。

 不健康なランニングを終え、シャワーを浴びたのち、ベッドに寝転がって読書。特には面白くなかったので書名は記さず。

 晩御飯はさつまいもの天ぷら。

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