11月20日(月)本が売れるということ
9時出社。金曜日は静岡に行っていたので3日ぶりの会社。身体はすこぶる軽いが、仕事はたまっている。
まずは『おすすめ文庫王国2024』の事前注文〆切前の改めてのご案内を作成し、書店さんへFAXやメールを送信。
そうこうしているうちに浜田から確認を迫られた「本の雑誌」1月特大号の定期改正分の確認。それが済んだらすぐにデータ化し、搬入連絡表とともに取次店さんにメールを送る。
年末を感じているうちに14時となり、営業に出かける...も御茶ノ水駅に着いたところで、事務の浜田から「杉江さん、戻ってきてください」と連絡あり。
登った坂を下って会社に戻ると、「神保町 本の雑誌」の追加注文が立て続けに届いたので直納すべしとのこと。
3軒60冊。袋に詰め両手に20冊ずつで40冊。トートバックを肩にかけ15冊。リュックに5冊で合計60冊となる。約20キロ。久しぶりに足が地面に減り込む。163センチの身長が155センチくらいになっているだろう。
明大前の坂を一歩ずつ登っていく。すぐに汗が吹き出し、両腕と手のひらがじんわり痛くなってくる。
本が売れるということは、本を運ぶということだ。10冊売れたら10冊の、100冊売れたら100冊の重みがある。データや伝票では感じられないその重さを全身で感じることこそが、本を売るということだ。
赤信号でいったん本を置く。着ていたセーターを脱ぎ、両手をグーパーし、両腕を回す。青信号になると、また本を肩にかけ、両手に持ち、一歩ずつ歩む。
その先に待っているのは本屋さんであり、読者である。