1月5日(金)仕事始め
9時に出社。京浜東北線はがらがらで、どうやら本日もお休みで11連休の人が多いようだ。
残念ながら本の雑誌社の仕事始めは1月5日と決まっている。これはかつて目黒さんが競馬の金杯に出動してから新年最初の出勤をしてきたからで...と調べてみたら今年の金杯は明日の土曜日1月6日ではないか。
ここまで来て引き返すわけにもいかず出社する。年末年始の間に届いていた郵便物やFAXを整理していると、本日より同じビルの同フロアに引っ越してきた書泉のKさんが挨拶にやってくる。Kさんは書泉の前は楽天(大阪屋)に勤めており、当時から大変お世話になっていたのだ。早速新年の挨拶もそこそこに最近の諸々について話を伺う。
松村、小林、浜本と出社してくる。松山から羽田に向けての飛行機が欠航となってしまった浜田は岡山で乗り換え新幹線で会社に向かっているらしい。
企画会議を終えたのち、持参したバナナ一本を食べて、新年の挨拶周りへ。
地元がついに無書店地域になってしまい、年末年始の間、本屋さんに行ってなかったので7日ぶりに本屋さんの匂いをかぐ。深呼吸するとゆっくり身体のこわばりがとけ、心の声が聞こえてくる。
いつまでも本屋さんを堪能しているわけにはいかず、あちこち訪問してご挨拶。回ったお店は年末年始の売上もなかなか良かったようでほっとする。
そんな中とある書店さんで聞いた言葉がおそらく今年、ずっと頭に残るだろうとメモをする。
「効率と手抜きがごちゃごちゃになってるよね」
これは書店さん自身の仕事をさしての言葉かもしれないけれど、営業である私自身にも当てはまる指摘だろう。
コロナ以降、メールやSNSなどに頼ることが増え、こうしてきちんと顔を合わせて話をする機会が減っているのだ。
「顔を合わせて話をして、その人の熱が伝われば、うちの店に合わないかもと思いつつも注文して、それが売れることもあるよね」
そうなのだ。誰かひとりを熱狂させる本は、ほかの人に伝播する可能性が高いのだ。熱狂なくして売れる本なし。私の仕事は営業だ。その熱を伝える仕事なのだった。その熱はメールや電話では伝わらない。
今年の目標が決まった。