2月1日(木)小さなお店の広い休憩室
中井の最勝寺へ。伊野尾書店の会長である伊野尾信夫さんの告別式に参列する。往来堂書店の笈入店長と並んでお焼香。享年90歳。
私が伊野尾書店さんを訪れるようになったのは2004年か2005年頃で、当時は伊野尾さんのお父さんである信夫さんもお母さんもまだ現役で、お店でその姿を見かけていたものだ。
このお父さんは材木商から本屋を開いた人で、その辺りは伊野尾書店のブログで伊野尾さんがインタビューしているのだけれど、伊野尾書店はお店の奥に従業員用の大きな休憩室があり、そこを売場にすればもっと広いお店にできたのにそうしなかったのは、お父さんが従業員のためを思ったからだった。
かつて私は伊野尾書店で一日アルバイトをしたことがあるのだけれど、そのときその休憩室でのんびり身体を休めたことを思い出す。
会社に戻ると、本屋大賞ノミネート作品が無事発表されていた。21年目の本屋大賞。21年前は31歳でその若さにわれながら驚くも、若かったからこんな無鉄砲なことができたのだろう。経験を積んでできることもあれば経験がないからこそできることもあるのだ。
秋葉原の書泉ブックタワーさんを訪問する。いつきても異様な品揃えに感動を覚え、興味があるわけでもないのに鉄道の売場やコンピュータの売場など眺めてしまう。
ちょうど昨日、朝日新聞の「リレーおぴにおん」で同じチェーンの書泉グランデの店長高松さんがインタビューに答えていたが、そこでは「蔵書量では大型書店に対抗できないので、書泉は専門性を磨いてきました。人気のジャンルがバラバラなのは、各売り場の担当が好きな本を仕入れ、推してきた結果です。」と説明していた。
夜、ランニング6キロ。