2月27日(火)皮剥き
朝8時10分、西武池袋線江古田駅へ。立石書店の岡島さんと合流し、先日の積み残しを引き取りに小田原へ向かう。本日は本の雑誌スッキリ隊の出動なのだった。
強風にワゴン車煽られ、道端に置かれた燃えるゴミの袋もくるくると転がり、空を見上げれば雲も吹き飛ばされ、富士山がくっきりと見えるなか、途中工事渋滞もあって、二時間半をかけて到着。
そこからが早かった。約2000冊の本を岡島さんがくるくると縛り、車の積み込みまで1時間で終了する。恐るべし古本屋さんの手仕事なのだった。
依頼主の方に「スッキリしました」と喜んでいただき、ほっと胸を撫で下ろしつつ、事前に調べておいたスッキリ飯の候補から、岡島さんが「丼万次郎」を希望して、そちらに向かう。
この丼万次郎が大当たり。岡島さんは「小田原地魚多め五色丼」を、私は「おまかせ天丼」を食し、大満足。「丼万次郎」のために小田原再訪を約束す。
帰りは松田インターから東名高速に乗り、2時間もかからず、高円寺の西部古書会館に到着。
こちらで書店のカバーをつけたまま引き取ってきた本を一旦下ろし、そのカバーを剥ぎ取る「皮剥き」作業をする。
古本屋と新刊書店の決定的に違うところは、仕入れた本をそのままお店に出せるかどうかだ。
新刊書店ならば入荷した本はそのまま商品となり、それどころかできるだけそのままのピカピカの誰も触ってない状態を保つことが求められるけれど、古本屋では入荷した本はそのままでは商品にならず、こうして皮剥きをしたり、本を拭いて綺麗にしたり、最低でも値段を記して、棚に並べなければそれは商品とならない。
皮剥きを終え、スッキリ隊任務終了。愉しい一日であった。