9月2日(火)ピーター・バラカンさん
営業先で、『孤独への道は愛で敷き詰められている』(筑摩書房)でどハマりした西村亨のデビュー作にして太宰治賞受賞作『自分以外全員他人』(筑摩書房)を購入する。
電車の中で早速読み出すとなんと主人公の「私」は柳田譲であり、それは『孤独〜』の「私」でもあり、『孤独〜』は、『自分以外全員他人』の前日譚なのだった。
私小説とはどこにも書かれていないので私小説なのかどうか判断つかないけれど、まるで西村賢太氏の〈北町貫多〉シリーズのようで大変うれしい。
うれしいといえばこうしてハマる作家を見つけて、その作家の過去作を漁れるときが読書の幸福の大きなひとつだ。西村亨はまだ2作しか作品がないけれど、次作を楽しみにできる作家が増えることもこれまたうれしい。
夕方、半蔵門のTOKYO FMへ。「Tokyo Midtown presents The Lifestyle MUSEUM」にゲスト出演する高野秀行さんについてきたのだ。
なぜついてきたかというとその番組のパーソナリティがピーター・バラカンさんで、私は毎週inter FMの「Barakan Beat」を拝聴し、ピーター・バラカンさんを音楽の神様と崇めているのだった。
同じようにバラカンさんを愛するAISAの渡さんもやってきて、高野さんとバラカンさんがスタジオで対談する様子を眺める。なんて幸福な時間。