10月3日(木)働くことの原点
息子。またインターンで帰省。今度は高校時代にアルバイトしていたサッカーショップで1週間働くらしい。インターンしなくてもわかるだろうと思ったが、それでもやりたいらしい。
インターン先はバイトしていた店ではなく、平日も忙しい本店。平日は12時から8時、休日は10時から6時と聞いていたのに、朝になると出かける準備をしていた。
どうした?と聞くと、お世話になっている社員のひとから、今日納品がいっぱいあるから早くきてくれると助かるとLINEが届いたとのこと。その社員のひとには、帰省時、店に顔を出す度ラーメンやら昼飯をご馳走になっていたらしい。
朝から出勤した息子が帰ってきたのは、夜の9時過ぎ。
「いやー、忙しかったわ。荷物めっちゃ届いて品出し大変だった。みんなに救世主って喜ばれちゃった」
疲れている割にはやたら笑顔で話す息子はインターンというより一戦力のようだ。
「あっ、父ちゃん。俺、今日ひとり接客して、スパイク一足売ったよ」
息子はそう言って、ラップのかかった晩御飯のメニューを覗くと、「よっし!」とガッツポーズをして風呂に向かった。
サッカーショップは、インターン中もバイト代を出すと言ったのを、息子は固辞したそうだ。
「世話になるのにお金なんてもらえないでしょう」
働くことの原点を、息子が私に教えてくれている。