3月11日(火)マイブック
代休。もはや1ヶ月休めるくらい代休があるのだけれど、とりあえず1日休む。
介護で実家に行かず、自宅でこうしてゆっくり休むのは正月以来だろうか。実家でも日がな一日本を読んで過ごしているのだからやっていることは一緒なのに、なぜか気が休まらないのだった。
先日の訃報以来、相澤さんとの思い出を振り返ってみるもののあまりに忘れていることが多く、例えば相澤さんは前職で大ベストセラーを出したのだけれど、調子に乗って続編を出したらまったく売れず、それを少しでも現金化するために苦労したりしたのだが、その話の具体的なディテールが私の記憶から抜け落ちているのだった。
どうでもいいことじゃないかと思われるだろうが、苦労して現金化するところに相澤さんの凄さがあり、それをたいそう尊敬しながら聞いていたのに思い出せないことが腹立たしい。
なので昨日、今年大流行で増刷にいたった新潮文庫の『マイブック』を買い求めてきた。これで日々、人様から聞いた大切な話を記録していこうと思う。
ひとまず最初に書いたのは
「3月7日(金) 青土社のエノ氏から電話。『杉江さんは怒りすぎだとS社のAさんとI社のWさんが言っていた』」
である。