1月30日(金)待つ
かつて神保町に東京ランダムウォークという本屋があり、そのお店の素晴らしさから「僕も本屋をやりたいかも」とお店の方にもらしたことがあった。
しかし長い付き合いの書店員さんが「杉江さんには無理よ」ときっぱり言い、私が毎日営業という攻めの仕事をしており、本屋という待ちの仕事には耐えられないだろうというのがその理由だった。
たしかに私は営業以前に子どもの頃から「待つ」という不確定要素を含んだ時間が耐えられなかった。
しかし本作りというのは「待つ」ことがすべてだ。原稿、デザイン、イラスト、帯コピーなど待っている時間がほとんどで、焦って催促すると取り返しのつかないことになることもある。
編集の仕事を15年ほどかじり、だんだんとその状況を耐えられるようになってきた。本日、半年近く待っていた原稿の進捗報告が著者からあり、そして待ち望んでいたイラストも届き、さらに宙ぶらりんになっていた本のタイトルも決まった。待つとは信じることなり。
営業で書店員さんと話す。
近藤康太郎『本をすすめる』が売り切れていたのでそれを伝えようとすると、すでにネットで注文しているとのこと。感謝とともに売れている理由を伝えたところ、そうかそっちで売れてるのかじゃあエンドで2面で積んでみようかとなり、さらに注文をいただく。
さらなる注文が欲しくてお話したわけではないのだけれど、こうした何気ない会話から売上は立つのだった。もちろん直納。





