3月30日(月)飯嶋和一『虚空蔵の峯』
飯嶋和一『虚空蔵の峯』(小学館)読了。
藩主による悪政、困窮する農民による泣訴、背景にある幕府内の抗争、現代にぴったりなテーマであり、いくらでもドラマティックにできるのに、この著者飯嶋和一はたんたんと微に入り細に入り、まるで報告書のように記す。
ただひとり別の方法で小説という芸術に挑むよう。唯一無二の小説家。
既存の書店と独立系書店の話となるとその品揃えの違いに陥りがちなのだが、商売の仕方の違いに目を向けて欲しいのだった。買い切りで仕入れ、ときには正味交渉もされ、ネットでの通販も活発にする。
実はそこに出版社としての本作りや営業のヒントもたくさん転がっており、私自身それが知りたくて『本をひらく』で大森さんにしつこく質問を投げかけていたのだ。







