担当=牧眞司

オリジナル・アンソロジーの四冊目
2021年11月23日11:32

【今週はこれを読め! SF編】

オリジナル・アンソロジーの四冊目
 創元SF短編賞の受賞作家を中心としたオリジナル・アンソロジーの四冊目。掲載作家にとっては、いわばホームグランドということで、それぞれの持ち味を十全に発揮した作...
閉ざされた岬にあるのは、静穏なり生か、死へいたる扉か
2021年11月16日13:00

【今週はこれを読め! SF編】

閉ざされた岬にあるのは、静穏なり生か、死へいたる扉か
 篠田節子の新作長篇。テーマにおいても設定においても、ひとつのジャンルに収まりきらない幅と奥行きを備えている。  プロットはサスペンス・ミステリだ。清廉で高潔な...
耀く空を信じて、純真なロボットの少女たちの友情
2021年11月9日12:54

【今週はこれを読め! SF編】

耀く空を信じて、純真なロボットの少女たちの友情
 韓国の新鋭による青春SF。2019年に発表され、韓国科学文学賞長編小説部門大賞を受賞した。  競走馬トゥデイとロボット騎手コリーは最高のコンビ。向かうところ敵...
これほど異常でイイのだろうか?
2021年11月2日11:35

【今週はこれを読め! SF編】

これほど異常でイイのだろうか?
 収録されている全二十二篇、これは論文なのか、フィクションなのか? よくわからない。  編者は巻頭言で言う。  過剰な読解は過剰に世界を分岐させる。過剰性として...
微妙に人間くさいマーダーボットと宇宙船
2021年10月26日21:29

【今週はこれを読め! SF編】

微妙に人間くさいマーダーボットと宇宙船
 一昨年翻訳されて好評を博した『マーダーボット・ダイアリー』の続篇。前作は四つの中篇の連作だったが、本作品は長篇であり、ずっしり読み応えがある。  物語の語り手...
異質なものを、最後まで異質なまま描ききる
2021年10月19日12:08

【今週はこれを読め! SF編】

異質なものを、最後まで異質なまま描ききる
 レムは1961年に『浴槽で発見された手記』『星からの帰還』『ソラリス』の三長篇を発表した。 『浴槽で発見された手記』は、寄る辺なき世界のなか、断片的情報を求め...
中国SFの俊英による時間テーマの短篇集
2021年10月12日11:44

【今週はこれを読め! SF編】

中国SFの俊英による時間テーマの短篇集
 中国SFの俊英、宝樹の短篇集。収録されている七篇は、いずれも時間をテーマにしている。  ここで言う時間テーマとは、時間を超えたり逆行、あるいはループするといっ...
芦屋道満から式神を受けついだ土着の陰陽師
2021年10月5日12:28

【今週はこれを読め! SF編】

芦屋道満から式神を受けついだ土着の陰陽師
 時代は室町。主人公の呂秀(りょしゅう)は、播磨国(はりまのくに)の僧で、和尚の命で薬草園をあずかっている。彼には植物栽培の才のほか、物の怪が見える能力があった...
凶悪生物の侵攻に立ちむかう、ハンディキャップを持った姫と少年
2021年9月27日15:41

【今週はこれを読め! SF編】

凶悪生物の侵攻に立ちむかう、ハンディキャップを持った姫と少年
 ひとの記憶へとダイブし、ノイズのかたまりのようなデータを意味のある映像へ成形するプロフェッショナル《記憶翻訳者(インタープリタ)》シリーズ連作で知られる門田充...
なんの役にも立たない、凄いおならが出るだけの大発明
2021年9月21日19:53

【今週はこれを読め! SF編】

なんの役にも立たない、凄いおならが出るだけの大発明
 おならパウダー!  破壊力満点のタイトルである。こんな愉快なジュヴナイルSFの作者が、ノワール小説シリーズ《刑事ハリー・ホーレ》で人気を博している、ノルウェー...