担当=牧眞司
- 2023年2月7日12:09
【今週はこれを読め! SF編】
歴史が終焉してもなお、書きつづける作家たちの物語- 第十回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作。H・G・ウエルズ『タイム・マシン』、オラフ・ステープルドン『最後にして最初の人類』の系譜を引く、きわめて壮大な設定の長...
- 2023年1月24日11:51
【今週はこれを読め! SF編】
死ぬも生きるも地獄、氷の惑星での二人一役サバイバル- アシュトンは2015年にデビューしたアメリカSF界の俊英。本書が日本初紹介となる。すでにワーナー・ブラザースが「Mickey17」のタイトルで映画化を進めてい...
- 2023年1月17日12:09
【今週はこれを読め! SF編】
帰還した天才科学者は本物か? 迫真のSFスリラー- バドリスは1950年代から活躍をはじめ、2008年に没したアメリカのSF作家。本書は1958年に発表された彼の代表長篇である。かつて『アメリカ鉄仮面』の題名で...
- 2023年1月10日11:57
【今週はこれを読め! SF編】
魔術が実在する日本で、権刑部卿と陰陽師が謎に挑む- 小森収は、短篇ミステリの系譜を詳細にたどったアンソロジー『短編ミステリの二百年』(全六巻)で日本推理作家協会賞および本格ミステリ大賞に輝いた、博覧強記の研究家...
- 2023年1月5日11:15
【今週はこれを読め! SF編】
伝説のショートショート・アンソロジーが甦る- 伝説の(と言ってよかろう)SF&ファンタジイ・ショートショート傑作選が、半世紀ぶりに復刊された。元版からの二十三編に加えて、新たに九作品を追加した増補版である...
- 2022年12月27日11:30
【今週はこれを読め! SF編】
謎の自然現象、球電を追う現代的なハードSF- 大人気シリーズ《三体》の前日譚がついに登場! 作品の執筆は本作品のほうが先で、ごく一部のキャラクターが共通するだけで物語としては完全に独立している。ただし、...
- 2022年12月20日11:50
【今週はこれを読め! SF編】
思考実験的なアイデアとエンターテインメントのバランス- 松崎有理の最新短篇集。ご存知のとおり第一回創元SF短編賞を「あがり」で受賞しデビューした作家なので(同作は第一短篇集の表題作となった)、気づけばプロの書き手と...
- 2022年12月13日11:41
【今週はこれを読め! SF編】
地上を変容させる少女禍- 谷口裕貴は、2001年に『ドッグファイト』で第二回日本SF新人賞を受賞。デビュー第一作として雑誌掲載されたのが、本書の第一部をなす「獣のヴィーナス」である。爆...
- 2022年12月6日12:37
【今週はこれを読め! SF編】
ハイテク自閉住居で起こる謎に二人組が挑むSFミステリ- 周藤蓮(すどうれん)は2016年、第23回電撃小説大賞《金賞》を受賞して作家デビュー、以来、活躍をつづけている俊英である。本書は書き下ろしの一冊。 "万能生成...
- 2022年11月22日11:55
【今週はこれを読め! SF編】
古書のページに挟まれた、時の迷宮を記した栞- 古書ディーラー(店舗を持たずに通信販売で営業している)のエメット・リーは、ロンドンにある古書店が閉店に際して放出した在庫から一冊の詩集を掘りだした。『時ありて...