担当=牧眞司

タペストリーのような質感の未来のお伽噺〜ラヴィ・ティドハー『ロボットの夢の都市』
2024年2月20日11:55

【今週はこれを読め! SF編】

タペストリーのような質感の未来のお伽噺〜ラヴィ・ティドハー『ロボットの夢の都市』
 ラヴィ・ティドハーは1976年生まれ、イスラエル出身でロンドン在住のSF作家。2000年代から短篇を発表していたが、とくに注目されるようになったのは2011年...
不死者の欲望と葛藤〜森口大地編訳『ドイツ・ヴァンパイア怪縁奇談集』
2024年2月13日11:52

【今週はこれを読め! SF編】

不死者の欲望と葛藤〜森口大地編訳『ドイツ・ヴァンパイア怪縁奇談集』
 貴重なアンソロジー。1820〜30年代にドイツ語圏で書かれたヴァンパイア小説を集めている。なんともニッチに思える企画だが、ただの物好きではない。怪奇小説史のメ...
異知性とのコンタクトを描く近未来ハードSF〜林譲治『知能侵蝕 1』
2024年2月6日12:05

【今週はこれを読め! SF編】

異知性とのコンタクトを描く近未来ハードSF〜林譲治『知能侵蝕 1』
 林譲治の長篇SFとしては『記憶汚染』以来、ひさかたぶりの近未来を舞台にした作品。  203X年の日本では、各分野でAI利用が進んでいるものの、AIではこなせな...
 ヴィクトリア朝に舞うモンスター娘たち~シオドラ・ゴス『メアリ・ジキルと囚われのシャーロック・ホームズ』
2024年1月23日11:35

【今週はこれを読め! SF編】

ヴィクトリア朝に舞うモンスター娘たち~シオドラ・ゴス『メアリ・ジキルと囚われのシャーロック・ホームズ』
『メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち』『メアリ・ジキルと怪物淑女たちの欧州旅行』につづく、ヴィクトリア朝の時代を舞台にしたSFミステリ《アテナ・ク...
宇宙を超えて伝染する狂気~デイヴィッド・ウェリントン『妄想感染体』
2024年1月16日12:05

【今週はこれを読め! SF編】

宇宙を超えて伝染する狂気~デイヴィッド・ウェリントン『妄想感染体』
 デイヴィッド・ウェリントンは、2019年発表の『最後の宇宙飛行士』でアーサー・C・クラーク賞の候補となった。これは異質な存在とのファーストコンタクトを題材にし...
精神とブラックホールをつなげる大仕掛けのアイデア〜矢野アロウ『ホライズン・ゲート 事象の狩人』
2024年1月10日11:36

【今週はこれを読め! SF編】

精神とブラックホールをつなげる大仕掛けのアイデア〜矢野アロウ『ホライズン・ゲート 事象の狩人』
 第十一回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作。独自のアイデアがふんだんに投入され、かなり凝った設定の宇宙SFである。ただし、物語の一番の駆動力となるのはラブロマン...
風の星、砂の星、崖の星、水の惑星〜中村融編『星、はるか遠く 宇宙探査SF傑作選』
2024年1月5日11:00

【今週はこれを読め! SF編】

風の星、砂の星、崖の星、水の惑星〜中村融編『星、はるか遠く 宇宙探査SF傑作選』
 熟達の翻訳家にして隠れた名作を掘りだす目利き、中村融によるアンソロジー。英米で1970年以前に発表された九作品を収録しており、うち二篇が初訳だ。 「宇宙探査S...
ポストヒューマン・テーマの傑作〜森岡浩之『プライベートな星間戦争』
2023年12月26日11:26

【今週はこれを読め! SF編】

ポストヒューマン・テーマの傑作〜森岡浩之『プライベートな星間戦争』
 壮大なスペースオペラ《星界の紋章》シリーズ、小松左京や半村良の系譜につらなるパニック巨篇『突変』(日本SF大賞を受賞)、そして短篇集『夢の樹が接げたなら』に収...
現代的テーマと多彩なSFアイデア~立原透耶編『宇宙の果ての本屋 現代中華SF傑作選』
2023年12月19日12:41

【今週はこれを読め! SF編】

現代的テーマと多彩なSFアイデア~立原透耶編『宇宙の果ての本屋 現代中華SF傑作選』
『時のきざはし 現代中華SF傑作選』につづく、立原透耶編のアンソロジー第二弾。十五作品を収録する。意識の根源、ジェンダー、環境問題、社会格差など現代的なテーマを...
死にいく太陽、苦痛に満ちた世界〜酉島伝法『奏で手のヌフレツン』
2023年12月12日12:06

【今週はこれを読め! SF編】

死にいく太陽、苦痛に満ちた世界〜酉島伝法『奏で手のヌフレツン』
 酉島伝法は、第二回創元SF短編賞受賞作「皆勤の徒」でデビュー。同作を表題とする連作短篇集によって第三十四回日本SF大賞に輝き、つづく第一長篇『宿借りの星』も第...