岩波書店、2点の書籍を絶版に

文=新文化編集部

12月2日、東京農業大学教授・黒滝秀久氏の著書『森の日本史』(岩波ジュニア新書)と『榎本武揚と明治維新 旧幕臣の描いた近代化』(同)の2点の記述に、著作権侵害にあたる記述があったため絶版、回収することを決めた。2点を販売している書店は、取次会社経由で了解書なしでの通常返品が可能。購入した読者には、岩波書店が送料を負担、回収・返金する。

同社によると、『森の日本史』では、船越昭治『日本の林業・林政』(農林統計協会)、所三男『近世林業史の研究』(吉川弘文館)など5点、『榎本武揚と明治維新 旧幕臣の描いた近代化』では、松田藤四郎『榎本武揚と東京農大』(東京農大出版会)で複数カ所にわたり、文章の無断転用が確認されたという。

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