渋谷プロジェクト、カメラのバージョンアップで再来店検知数が上昇

文=新文化編集部

全国万引犯罪防止機構が運営する、東京・渋谷区の3書店で顔認証カメラを用いて万引犯の情報を共有する「渋谷書店万引対策共同プロジェクト(渋谷プロジェクト)」において、カメラのバージョンアップによりマスクを着用した顔の認識力が向上し、万引犯による再来店の検知数も上昇している。

プロジェクト2年目にあたる2020年8月から21年7月までの実績は、登録人数が44人(前年差5人増)、事案数が71件(同18人増)、その差分である再来店数が28件(同14件増)、抑止数が21人(同14人増)、補足数が11人(同4人増)だった。

渋谷プロジェクトの事務局長を務める阿部信行氏は、「20年初頭からコロナ禍の影響によりマスクの着用率が増え、認識率が大きく低下した」とコメントしている一方で、使用しているグローリー㈱製のカメラのバージョンアップが21年4月だったことを受け、2年目の実績を「飛躍的な向上」と評価している。

3年目は今年4月までの累計で、登録人数43人(同9人増)、事案数57件(同13件増)、再来店数16件(同6件増)、抑止数6人(同5人減)、補足数19人(同12人増)。

渋谷プロジェクトの参加書店は、啓文堂書店渋谷店、大盛堂書店、MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店。

新文化オンラインへ

« 前の記事TOPバックナンバー次の記事 »