MOCHI、「返品」可能な電子書店を11月リリース 出版社ロイヤリティは65%超

文=新文化編集部

11月、電子書店「Sharelot書店」をリリースする予定。電子書籍を「返品」することで割引クーポンが得られる独自のサービスを用意するとともに、出版社に対するロイヤリティを販売価格の65%以上に設定。ユーザーと権利者双方のメリットに配慮し、業界のエコシステム改善を目指す。

Sharelot書店では、購入した電子書籍を「返品」したユーザーにクーポンを提供する。ユーザーはクーポンを利用し、新たな電子書籍を割引価格で購入できる。「返品」で得られるクーポンは、当該書籍の購入価格の10〜20%。割引費用はSharelot書店が100%負担する。「返品」したユーザーは当該書籍のライセンス(ダウンロード権・閲覧権)を失い、ダウンロードしていた電子書籍のデータが削除される。

この「返品」に関する一連のシステム・プログラムについては、4月13日付で特許を出願している。

また同書店では、出版社に対するロイヤリティを65%以上に設定。こうした水準のロイヤリティを業界の「当たり前」にすることで、出版社・著者の創作活動を盛り上げたいとしている。

11月にベータ版をリリースする予定。リリース時点での取扱い書籍は、ビジネス書など2000点以上となる見込み。来年前半に正規版をリリースする。

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