●担当者●サクラ書店平塚ラスカ店 柳下博幸

2014年4月10日更新

『叫びと祈り』梓崎優

 海外の動向分析を主な内容とする雑誌を発行する会社に勤務する青年・斉木。彼は情報を求め年中海外を飛び回る生活を送っている。  『叫びと祈り』は7か国語を巧みに操る彼が訪れた世界の国々で遭遇する事件や奇... 記事を見る »
2014年3月13日更新

『BLUE GIANT』石塚真一

 その日その子は新規CD店オープンの「求人広告を見てやってきた」と言った。すでに募集も締め切って開店までのあと数日をバタバタしているその時に!だ。まぁオープニングスタッフは何があるかはわからないので予... 記事を見る »
2014年2月13日更新

『怒り』吉田修一

 八王子で起きた殺人事件。  殺害現場には惨殺された被害者の血文字で「怒」という文字が残されていた。  逃走を続ける犯人。逃げ続ける犯人「山神一也」はどこにいるのか?  事件から1年が経った夏、物語は... 記事を見る »
2014年1月16日更新

『お父さんと伊藤さん』中澤日菜子

「オズの魔法使い」でドロシーは家ごと竜巻に吹き飛ばされオズの国へと不時着する。  彼女は家へ帰る方法を探す為に旅に出るわけだが、ここで言うドロシーの帰りたい家とは一緒に飛ばされてきたハコとしての家では... 記事を見る »
2013年12月12日更新

『20』堂場瞬一

 かつての栄光はどこへやら。  ついに売却が決まったかつての名門球団スターズ。本拠地でのシーズン最終戦のマウンドに立つのは球が速いだけでノーコンの高卒新人ドラフト6位、20日前にようやく1軍登録したば... 記事を見る »
2013年11月14日更新

『リバーサイド・チルドレン』梓崎優

 雨の匂いで始まる物語です。  雨といえば冷たい空気を思い描きますが、舞台はカンボジア  熱気を孕んだ温かいムッとした雨の匂いがしてきます。  主人公の日本人少年ミサキはとある理由からカンボジアでスト... 記事を見る »
2013年10月10日更新

『はじめからその話をすればよかった』宮下奈都

 眼からウロコどころの話では無い。眼から刺身がこぼれ落ちる勢いなのである。それも明石の天然真鯛クラスの刺身だ。  何の話をしているのかって?  のぞき見の話である。  もちろんイリーガルな意味でののぞ... 記事を見る »
2013年9月12日更新

『日本人が知らない日本の戦争史』豊田隆雄

 新刊の荷開けは本屋の特権でもある。一般のお客様より早く商品を手に取り愛でる事が出来る。右から左へ流す事で文字通り仕事を流す事も出来るが、1冊しか入ってこない商品を判断してロングセラーまで持っていけれ... 記事を見る »
2013年8月8日更新

『ぼくの最高の日』はらだみずき

 サッカー少年の成長を描いた「サッカーボーイズ」シリーズ。何かを好きでいる事、好きでいつづける事で叶えられることを教えてくれた『ホームグラウンド』。今まで読んだはらだみずきさんの作品にはいつもさわや... 記事を見る »
2013年7月11日更新

『白雪姫には死んでもらう』ネレ・ノイハウス

 新刊出しの時に「おっ」っと気になった1冊を紹介します。 ~~2008年11月 ドイツの小さな村で人骨が発見された。人骨は11年前に起こった連続少女殺害事件の被害者のものだった。死体が見つからないまま... 記事を見る »
2013年6月13日更新

『カワイイ地獄』ヒキタクニオ

「カワイイ」を求めて夜の世界に身を投じる女の子達を描いた連作短編集。  カワイイを求める女の子達を醒めた目で、時に優しく見守るバー「寒猫」の女主人「小夜子」さんをキーとして少女たちの物語はリンクしてゆ... 記事を見る »
2013年5月16日更新

『一路』浅田次郎

 浅田次郎が「参勤交代」をテーマに書いたらしい。「参勤交代か、地味だな」正直な第一印象はその程度だった。だが、読み始めてすぐに自分の印象が間違っていた事に気づく。 「これ、ロードムービーみたいだな」「... 記事を見る »
サクラ書店平塚ラスカ店 柳下博幸
サクラ書店平塚ラスカ店 柳下博幸
1967年秋田生まれ。嫁と猫5匹を背負い日々闘い続けるローン・レンジャー。文具から雑貨、CDにレンタルと異業態を歴任し、現在に至る。好きなジャンルは時代物(佐幕派)だが、CD屋時代に学んだ 「売れてるモノはイイもの」の感覚は忘れないようにノンジャンルで読んでいます。コロンビアサッカーとオルタナティブロック愛好家。特技・紐斬り。