『セレブ妻になれる人、なれない人』白河桃子
●今回の書評担当者●有隣堂川崎BE店 佐伯敦子

- 『セレブ妻になれる人、なれない人 ― 年収1000万円以上の男性と結婚できる人の小さな習慣』
- 白河 桃子
- プレジデント社
- 1,400円(税込)

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セレブ妻!なれるものなら、なりたい。そう思っている方が世の中には、たぶん少なからずいる。だから、この手の書籍が、出るのですよね。
少し前にいた支店には、私が密かに"マダム"と呼ばせていただいた主婦アルバイトさんがいました。お子様も巣立って、まさに暇をもてあまして働きにきているという感じ。(だからといって、仕事が今一つというわけでもなく、きちんと働いてくれましたが。)いつもお化粧バッチリ、カーラー(巻き毛)バッチリ、シャツもパリパリにアイロンがかかっていて、弁当持参の私とは違い、外で優雅にランチ、3時の休憩も隣の喫茶店でのんびりテイータイム。110円の缶コーヒーを立ったまま、ガブ飲みする私とは、まるで正反対。長いお休みは、もちろんイタリア旅行。
そんなマダムアルバイトさんを横目で見ていたせいか、「私もマダムになりたい!」願望は、いまだ捨てきれず、ふつふつと心に秘めていたはずなのに、ああ、運命か、この手の書籍に出会うと人目を忍んで、つい購入してしまいます。
叶恭子さんのように、ブランド品で身を固め、美味しいものを毎日食べて、海外でバケーションを優雅に楽しみたい。(イケ面男子は、この際省いてもいいが......)ああ、夢。一介の書店員には、所詮、手の届かぬ夢なのか。
いや、研究すれば、なんとかなるのでは?と"ガツンとセレブ"希望の私は、今はどうあれ、気力と根性で頑張れば......で、さて、この書籍、自分のお店で買うべきか?他の書店でこそこそ何食わぬ顔で購入か?と悩でいたら、案の定、サブスタッフさんに見つかった。無謀な野望の照れ隠しに「この本、今、売れて面白いみたいよ。」と言ってみたら、「もう、手遅れではないですか?」と真顔で言われた......
サミュエルよ! あなたは、確かに言いましたよね。「青春とは、心の若さである。」と。野田聖子さんよ! あなたのそのネバーギブアップ精神が、今の私には必要だ。
で、読んでみると、おおっそうか、セレブ妻に登りつめる人というのは、きちんとした生活設計、将来を見据えられる人、若い時に未来のある男性を見つけられ女性なのか?
本屋大賞受賞の冲方丁さんの奥様も、そういえば、「将来性と結婚した。」とおっしゃっていたような気がする。その時は、そんなものかと思っていたが、やはりそう言い切れる肝っ玉の据わった女性ではないと、セレブ妻にはなれないのか?
しかし、セレブって、聞こえはいいですが、ハイリスクハイリターンですよね。若さプラス美貌プラス賢さと先見性。やはり、人よりいい生活をしたいと思ったら、努力という代償は常に払わなくてはいけない。そして、もっと賢くて強い人にならなくては、いけない。そう、思いました。