8月12日(火)

 週末に競馬仲間と函館に行ってきたが、驚いたのは飛行機に乗るときにチケットのないことだった。幹事から、「eチケットお客様控」というのが送られてきて(これはどうやら航空会社からメールで送られてきたものを幹事が印刷して送ってくれたもののようだ。ようするに、ぺらぺらの紙である)、そこに「2次元バーコード」というのがついていて、それを「保安検査場」と「搭乗口」でかざせばいいというのである。こんなんで本当に飛行機に乗ることが出来るのか。チケットがないと、なんとなく不安である。

 それだけでも、いったいどうなっているのかわからないのに、さらにその数日後、幹事からメールがきて、航空会社から携帯にメールがいくのでそこにアクセスして2次元バーコードを画面メモに保存しろと言うのだ。で、「保安検査場」と「搭乗口」でその画面メモに保存した2次元バーコードを呼び出して、かざせばそれで飛行機に乗ることが出来ると言う。

 最初はてっきり方法が変更になったものと思ったら、違うんですね。先に郵送した「eチケットお客様控」に付いている「2次元バーコード」をかざすか、携帯の画面メモに保存した2次元バーコードをかざすか、どちらでもいいという。面白いので携帯をかざせば乗れるというやつも準備してみましたと幹事は言う。ふーん。

 携帯の画面メモに保存する方法も知らないので(そんなもの、使ったことがありません)、次男に聞いてやってみた。で、飛行場でそれを呼び出して、「保安検査場」に携帯をかざすと、ゲート番号の書かれたメモが出てくるのだ。「搭乗口」にまた携帯をかざすと座席番号の書かれたメモが出てきて、本当に乗ることが出来るのでびっくり。

 いつからこういうシステムになったんでしょうか。ずっと前から一部ではこうなっているのに、それを知らずに旧来のシステムでオレは乗っていたのか。だって昨年、小倉に行ったときは羽田−福岡空港を往復したのに、私、普通のチケットで乗ったのである。帰りの日、福岡空港から羽田に帰るためには小倉から博多に行かなければいけないのに、東京行きののぞみに乗ってしまって大あわてしたときだ。あのときは私一人で小倉にいき、現地で友人と合流したのだが、切符の手配もすべて自分でしたので、たとえ「2次元バーコード」システムになっていても、何のことやらわからなかっただろう。

 今回の競馬旅の幹事はコンピュータソフト会社を経営する男なので、こういうことは私の1万倍くらい詳しい。そうか、彼に聞いてみればよかった。今でも旧来のチケットシステムは残っているのか。まさかすべてが「2次元バーコード」システムになったわけではなく、併用だとは思うけれど、いずれはそうなってしまうのだろうか。航空機だけでなく、新幹線もそういうシステムになってしまうんだろうか。いや、いちばん可能性が高いのは、電車地下鉄などいま「スイカ」をかざして乗っているものすべてが携帯をかざすだけで乗れるようになることだろう。もうそうなっているのかどうか、実はよく知らないんだけど。