5月9日(木) バーバリアン

 暖かくなったので突然、半袖のラガーシャツが欲しいと思ってしまった。なぜラガーシャツなのか、ということに深い理由はない。ポロシャツでもいんんだけど、そのときに着ていたのが長袖のラガーシャツだったので、この半袖を買いに行こうと思っただけ。

 とりあえずネットで調べてみると、バーバリアンの新着半袖がずらりと並んでいる。ちなみに、バーバリアンとはカナダのラガーシャツのブランドである。私、ずっと昔に買ったバーバリアンの長袖のラガーシャツを愛用しているのである。買ったのは10年以上前だが、丈夫なので何度洗ってもへたれない。XLなので相当大きい。少しくらい太っても大丈夫なのだ。

 通販で購入するよりもやっぱり直接見て、触ってから買いたい。そこでバーバリアンのショップリストを見る。町田のジーパンショップの名前がそこにあったので行ってみると、おやおや、置いてない。仕方がない。ショップリストにあった南大沢のワイルド1という店(アウトドア用品のショップだった)まで行くか。

 しかし、ここでも見当たらない。店員に聞いてみると、「以前は置いていたんですが、置かなくなったんです」との返事。おいおい、私はバーバリアンのショップリストを見て、ここまで来たのだ。それなのに置いてないとは。だったら、ショップリストから外しておいてくれ。

 翌日は東京競馬場に行ったので、その帰りに立川の伊勢丹に行った。府中本町から立川までは10分ちょっと。近いんですね。立川に降りるのは何十年ぶりか。いやあ、立派な街で驚く。先日、大宮に行ったら駅前が大都会で驚いたが、そういえば駅前の風景は似ているな、大宮と立川。

 立川の伊勢丹に、バーバリアンのラガーシャツが置かれていると、ショップリストに載っていたのだが、今度は大丈夫か。ところが、カジュアル衣料のフロアに行っても目当てのものはやっぱりない。ここもだめかとうなだれて1階に降りてきて、そのまま帰ろうかとも思ったが、念のためにインフォーメーションで聞いてみた。
「バーバリアンの」
 そこまで言うと、すかさず、
「バーバリですか」
 と案内嬢。ほほお、バーバリアンはさすがにバーバリの知名度には勝てないか。しかし早とちりだなお姉さん。いや、カナダのラガーシャツのブランドで、とかなんとか仕方なく最初から説明すると、どこかに電話をかけた案内嬢、何階のカジュアル衣料のフロアに置いてありますとの返事。いや、そこには行ったんだけど。

 半信半疑で再度行ってみると、先刻は見逃したのですね。ありましたバーバリアン。お前はここにいたのか! ところが、よく見るとそこにあったのは長袖だけ。私は半袖を探しているんだけど。

 結局、まだバーバリアンの半袖とは遭遇していない。早くラガーシャツを購入して、次にビルケンシュトックのサンダルを買いに行きたい、というのが今年の夏のささやかな愉しみなのだが、その日はいつ来るのだろうか。