WEB本の雑誌

1月5日(月)

 明けましておめでとうございます。
 今年も『本の雑誌』をはじめ小社出版物をよろしくお願いします。
 またこの『WEB本の雑誌』及び『帰ってきた炎の営業日誌』もよろしくお願いします。

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 小社の入っている建物はコンクリート打ちっ放しなのだが、これがとにかく寒い。特に長い間不在だった後は、冷気が四方八方から発散され、冷蔵庫のなかにいるのと変わらない。この冷えきったコンクリートを暖めるのには、暖房を強力にしても約1週間はかかる。各自机の下に置いた足元ヒーターを入れ、肩を振るわせながら、仕事始め。

 とりあえず、新年なのでお年賀のタオルでも持って書店を廻るのが、営業の常識だろう。電車の中では大きな紙袋を抱えたそんな営業マンをたくさん見かけた。しかし本の雑誌社のような超零細企業では、タオルも作れなければ、挨拶だけで一日を終わらせるなんて余裕もない。もちろん新年の挨拶はするが、即、通常営業マンに変身せざる得ない。忙しない日常があっけなく始まってしまい悲しくなる。

 小社初・全国紙(朝日新聞)三八広告出稿!の影響が気になり、今年の初営業はその広告掲載本『書店風雲録』のご当地・池袋を訪問。

 舞台であるリブロのYさんに会うと「どうしたの三八なんて出しちゃって、ビックリしたよ」と笑われる。しかしその広告の影響はしっかりあったようで、売れ行きも順調に伸びている様子。営業始めで追加注文を頂く。嬉しい限り。

 そのまま通路を抜け、外に出て、ただいま著者であり、売り手であるという不思議な立場にいるジュンク堂の田口さんを訪問。日次データを見ると確かに広告を掲載した昨日に、グンと伸びていて、そのあまりの反応に驚いてしまった。たった4センチ7ミリ×10センチ1ミリの空間に文字を並べただけなのに、いやそれが広告ってもんなんだろうけど、初めてそれを実感している。うーん、凄い…。

 しかし、しかし。そんな話を出会った他社営業マンに話したところ、「何でもそう反応があるわけでもないんですよ、やっぱり広告する本に力がないといくら広告を打っても注文の電話が一本も来ないってことだってありますから」と広告命と逆上していた頭を冷やされる。そうなのか、そうなのか。それなら結局、良い本(面白い本)を作らなきゃどうにもならないってことだ。それは出版社の基本だ。

 その後も池袋の書店さんを廻ったが、全体的に年末年始の売れ行きは好調だったようで、思わずこの勢いがそのまま一年続いてくれと四角く切り取られた空に向かって祈ってしまった。しかし無意識のうちに、昨年末で閉店してしまった芳林堂書店池袋店を訪問してしまい、現実に引き戻される。

 今年は良い年になりますように…。