WEB本の雑誌

2月16日(月)

 通勤途中に印刷所の営業マンと待ち合わせし『リコウの壁とバカの壁』の見本を受け取る。印刷所が通勤ルート中にあるのは便利なのだが、なんだかちょっと怖い。金子の視線が怖い。何かあったらあいつに持って行かせよう、一日延びても途中で受け取れば一緒なんて、たくらんでいるが伝わってくるのだ。

 「緊急」という言葉は嫌いになったが、「新書版」はとても好きになった。何せ、軽くて小さい。20冊持っても、腕が痛くならないし、満員電車でも邪魔にならない。正確に計ってみると『リコウの壁とバカの壁』は140グラムで、たとえば『書店風雲録』は400グラム、その差260グラム。いやはや幸せ。

 しかししかし。値段が安いのはツライ。いつも出している本は1600円前後なのだが、今回は800円である。乱暴に考えると倍以上売らないと商売にならない。

 取次店の窓口は、ニッパチ月せいか、とても空いていた。毎年思うのだが、ニッパチを気にし過ぎて新刊を抑えるから、いちだんと売れない月になってしまうということはなかろうか? ニワトリが先か、卵が先か…。

 御茶ノ水、飯田橋と廻り、昼食。
 深夜プラス1の浅沼さんをお誘いしてラーメン屋へ。一口すすった瞬間、互いに「麺の長さは25センチなの知ってた?」と自慢し合う。昨夜見た「発掘!あるある大事典」の受け売り。完全なるアホ二人。

 昼食後は市ヶ谷の地方小出版流通センターさんへ。
 担当のKさんを待っている間、棚にあった『中洲通信』2003年9月号をペラペラめくっていたら、なんと浦和レッズの初期サポートリーダーであったクレイジーコールズの吉沢康一氏のインタビューが載っているではないか。あわててむさぼるように読む。

 そして思わず鳥肌が立ったのは、彼らが試合後に「今日はテレビに勝ったな」と話し合っていたなんて話。そうだよな、サポーターは観戦者であるけれど、スタジアムという舞台の出演者兼演出家であり、それがテレビ以上に興奮を呼べば、たくさんのお客さんが満足するわけだ。その輪がデカくなればなるほど、ホームの力は強力になり、チームに勝利をもたらす。ちなみに特集タイトルは「伝説の若者たち」。確かに浦和では伝説の人であろう。

 いちおう本日の仕事である見本出しが終わると少し肩の荷が降りるのだが、しかしもちろん本当の戦いは書店に並んでからである。結局どんだけ苦労して営業しようが、売れなければまったく無駄骨なのだ。うーん、難しい仕事だ。