3月13日(土) 炎のサッカー日誌 2004.01
昨年末、我らが浦和レッズはあっけなく天皇杯で敗れ、選手達は自主的に年末年始休暇に突入してしまった。何だ何だと嘆いていると、浦和レッズらしくない大きな補強を立て続けに発表し、いつの間にか日本代表に多くの選手を送るチームに変わっていた。
他チームのサポーターからは、そんななりふり構わぬように映った補強を「ナベツネ」と言われたが、何をおっしゃるウサギさん。何も巨人軍のようにFWばかり集めているわけではないし、。そもそもサッカーでは補強によってチームを強くするのは当然のこと。
この日対戦した横浜Fマリノスだって、補強によって多くの選手を集めているのだ。今年入団した安貞桓、中西はもちろん、奥だって、久保だって、中澤だって、みんな補強で取った選手じゃないか。その資金のために我らがサポーターもお金を出してチケットを買っているのだ。多くのサポーターが集まるところに、金が集まり、選手が集まる。何が悪い!
と書きつつ、正直、僕自身もこのシーズンオフの間、違和感を感じなかったわけではない。元々弱いもの好きの人間だから、優勝よりもそれぞれの成長を、あるいは気持ちの入っていない勝利よりも、負けてもいいから激しいスライディングを見たい、なんて気持ちもある。
しかししかし、チームから甘えを排除しようというのであれば、僕のそんなノスタルジーも甘えのひとつであろう。とにかく優勝、それもカップウィナーでなく、リーグチャンピオンである。
横浜国際競技場の7階スタンドには強い風が吹いていた。この日のために3ヶ月ほどかけて探した真っ赤なアウターだけでは寒すぎる。しかしこのアウターの赤色を、そのメーカーであるアディダスではビクトリー・レッドと呼んでいるそうなのだ。ならばこの「赤」で今年は攻めるしかない。
2時キックオフ。
ついにベールを脱いだ2004年ギド・レッズ。
アンダー23に4人の選手が招集されているとは思えないほど、選手はみんなまともだ。ただし坪井、三都主、エメルソンの坊主コンビは7階の遠い席からは見分けが付かないが。
ホーム横浜Fマリノスのサポーターよりも数多く駆けつけた我らがレッズサポは、そんな強くなりそうな予感がする選手達に熱いコールを送る。
監督がギドになり、システムも変わった。この日は3-3-3-1というかなり珍しいシステム。中盤に大きな隙間があるのは気のせいなのかと思っていると、それは気のせいではなく横浜Fマリノスのボールが簡単に前線の久保や安貞桓に繋がってしまう。
うーん怖いなぁと頭を捻っていると、柳沢なき後、ムカツク選手筆頭の安貞桓にミドルシュートを決められてしまう。どうしてこいつらはレッズ戦だと活躍するんじゃ! 暗雲立ち込めたところでハーフタイム。出てくる言葉が「うーん」だけである。もちろん45分で判断できるわけではないのだが、微妙なのである。
うーん、うーんと唸っているうちに後半が始まる。
そこで目にしたのは、浦和レッズの得意技。舞台の早変わり並に、まったく違うチームになってしまう。同じ選手のはずなのにだ。理由は7年以上調査中である。
前半では、奪うことの出来なかった中盤でボールを奪取し、素早い縦への展開で前線へボールをつなげる。多分これがギドの言う「早く攻める」ってことなんだろう。エメが、三都主が、永井がDFと勝負する。そんな感じで攻めていると、横浜FマリノスのDFもずるずる下がり始め、いっそう中盤でボールを奪いやすくなる。
そしてエメが追ったボールが外に出て、我らがサポーター席に向かって「盛り上げてくれ」のジェスチャー。エメ神様に言われたら盛り上がるしかない。大声を張り上げているうちに、スローインのボールがエメ神様の前にこぼれ落ち、あり得ない体勢からのダイレクトボレー。そしてゴールネットが揺れる。まさに予告ゴール! すんげぇ~。
結局、結果は1対1の引き分け。負けなくて良かったというのが本音だけれど、どれをとっても微妙な状況だ。アンダー23組が戻ってきてどうなるか? うーん…。