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3月15日(月)

 営業から戻ると、事務の浜田に「K書店に行きましたか?」と問いただされる。

 えっ? どうして? 確かにその書店さんは訪問したんだけど、なんでバレてるの? もしかしてもしかして…。あわてて背中をまさぐるが、発信器なんてついてないし、電話があったようなメモもない。

「どうして?」と逆に問いただすと浜田はあっさり「事前注文の〆切間近なのに、K書店さんからまだ注文が入ってなかったから…」との答え。完全に行動がバレているではないか。恐ろし過ぎる。

 このままK書店さんでいただいた注文書を渡すと「わたしにはわかるのよ」なんて怪しげに頷かれてしまう。とっさに今日は行っていないと嘘をつき、K書店の注文書を机のなかに隠す。

 しかし実はその机のなかも把握されているようなのだ。僕が何か捜し物をしていると、浜田から「右側の2番目の引き出しじゃないですか?」なんて言われ、本当にそこに捜し物があるからビックリ。まあ、僕も営業中に資料や名刺の肩書きなんてのを知りたいときに、電話して浜田に調べてもらうことがあるから、それで知っているんだろう。ほんとにそうなのか?

 それにしてもこうも行動がバレるのでは、僕に残された唯一のオアシスは通勤電車のなかしかない。