WEB本の雑誌

5月9日(日) 炎のサッカー日誌 2004.05


「サッカーを見に新潟に行きます」と会社で話すと、十中八九「バカじゃないですか」と返事が戻ってくる。十中八九なのは、ただひとり、必ず「遠征は楽しいよなぁ」と同意してくれる人がいるからだ。その人、全国に馬を追いかけている。あるいは金を追いかけている。こういうわかってくれる人が好きだ。

★   ★   ★

「サッカーを見に新潟に行くから」と家庭で話すと、すかさず「泊まり? 日帰り?」という返事が戻ってくる。ダメだといっても行ってしまうのは長年の付き合いでわかっており、出来るだけ金のかからない方で行かせようとしているのだ。こういうあきらめられる人が好きだ。


★   ★   ★


 生まれて初めて新潟へ。しかしこんな時間割で新潟に行ったと言えるのかはわからない。

 新幹線の中=4時間(往復)
 スタジアムと駅間の移動(徒歩)=2時間(往復)
 スタジアムで列並び=2時間
 スタジアムで試合待ち及び観戦=5時間
 新潟駅前のファミレスで食事=1時間
 おみやげ購入=0.5時間

 ちなみに新潟の人との接触は、道端で子供を助けた(レッズサポの印象向上のため)のとボールを挟んで、敵対していただけである。

 まあ、とにかく愛する浦和レッズを勝利に導くため、約2万5千円かけて新潟に向かったのである。

★   ★   ★

 アウェーの何が良いか?
 勝った時の喜びが、ホームと比較してとてつもなくデカイのだ。

 本日も我が神様、エメル尊が早い時間帯に2ゴールを決め、その後は上司にしたい男NO.1の闘莉王を中心にキッチリ守る、ここ数試合のレッズの典型的な勝ちパターン。そして最終的には神様のハットトリックが決まり3対0。

 敵地を制圧することから来る本能的な喜びを味わったら、もうアウェー遠征はやめられない。ああ、もしあと年収が100万円多かったら、家庭に50万円入れて妻と娘を喜ばせ、僕は残りの50万円を握りしめ、全国のアウェーの戦いに出動するというのに…。

 試合終了後、本来そのスタジアムの持ち主であるホームチームのサポが静まりかえるなかで、張り上げるレッズコール。背筋に電気がビンビン走り、全能感が我が身を包む。