7月20日(火)
どこへ行っても青山ブックセンターさんの閉店の話題。
「明日は我が身」書店員さんも出版社の営業マンも、誰もが他人事とは思えない本気さで話している。
ただし解決策というか、打開策というか、何かそういうものがまったく浮かんでこない。というか、細かい方策はすでに多くの書店員さんや各営業マンが取り組んでいるわけで、もう抜本的に何かを変えない限り、出版業界は食っていけない業界になってしまうんじゃなかろうか。いやもしかしたら元々食っていけない業界なのかもしれないが…。
どうしたら本が売れるようになるのか? あるいは現状程度の売上で食っていける方法はないのか? その辺を誰か自分の利益だけを見つめるのではなく、大きく見て変えていかないと未来はないような気がするのだがどうだろうか。
今年に関しても9月の「祭り」を待つのでなく、すこし真剣にもう少し先のことを考えていかないとマズイと思うんだけど、うーん、でももうその体力もないのかもしれない…。
それにしてもいち客としても悲しいニュースだった。
僕自身、会社帰りに一番頻繁に立ち寄っていたのが、青山ブックセンター新宿店とルミネ2店で、この2店に立ち寄り、しばし営業中では絶対目につかないあのセレクトされた棚を眺め、購入して帰るのがストレス解消法のひとつだったのである。
青山ブックセンターはそういう意味で代えの効かない書店であり、これからどうしたら良いんだろうか。また、よく企画されていた著者と読者を近づけるイベントも、かなり大きな意味があったと思う。
青山ブックセンターの閉店により、これで、僕が10数年前、初めて本を読む喜びを知り、そして書店というものの奥深さを教えてくれた3店の書店がみんな消えてしまった。その3店とは、リブロ池袋店(経営権が変わってしまった)、パルコBC渋谷店(名称をリブロに統合)、そして青山ブックセンターの数店舗だ。
これらのお店で、背伸びし、カッコつけ、無理をして買った本。それらの本によって僕はずいぶんと成長させてもらったと思う。書店で勉強する、あるいは書店が何かを発信するというのは、もう商売にならないのだろうか。
田口さんの『書店風雲録』のなかで書かれていたように、やはり80年代、90年代の終焉ということなのかもしれない。
ああ、こうなると初期の青山ブックセンターを築いた書店員さんが作る、東京ランダムウォークの挑戦が楽しみであるが、それにしても愛すべき書店が閉店してしまったこの悔しさ…。
でも一番悔しいのは、青山ブックセンターで働いていた人たちであろう。ぜひぜひ、またどこかで、青山魂のこもったキラリと光る棚を作ってください。応援しています。