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7月17日(土) 炎のサッカー日誌 2004.07


 ここのところいろいろとあって、サッカー(レッズ)に行っていなかった。
 それは別に家族に行かないでと言われたわけではなく、ただただ100%レッズに向かい合えないならば行くべきではないと、自主的に控えていたのだ。そして当然まだゴタゴタを引きずっている本日もTV 観戦で済まそうと思っていた。

 ところが夕方になって、自宅でビールを飲んでいたら、猛然と駒場スタジアムに駆けつけたくなってしまった。テレビ画面に映る赤いユニフォームではなく、目の前で駆け回る選手たちを、そしてスピーカーを通して聞くサポの歌声ではなく、スタジアムの熱気と震えをどうしても感じたくなってしまったのだ。

 酔った勢いで妻の目を見つめ、無言で訴えかけると「早く行きなさい。でも興奮してけがをしないように」と手を振られる。ありがとうと言葉を残し、玄関を乱暴に開け、通勤で使っているママチャリに飛び乗る。時刻は6時15分。急げば選手紹介までに間に合うだろう。そのとき僕のママチャリは、荒馬フェラーリに変身した。すさまじい排気音と高音のエンジン音をうならせ、スタジアムへ爆走した、はずであった。

 しかししかし、なんということだ。我が荒馬フェラーリ(ママチャリ)がいきなりストップしてしまうではないか。ペダルを漕いでもまったく空回り、ジャラジャラジャラと妙な音が聞こえてくる。あわててチェーンを確認すると、思い切り外れているではないか。

 そのとき一瞬の躊躇もなく、僕はギアに指をつっこんだ。そしてチェーンを引き出し、かみ合わせる。こんなこと今まで一度もしたことない。治せるのか? と思った瞬間、治っているではないか。成せば、成る。

 スタジアムにたどり着き、チケットを入り口で差し出すと、もぎりのおねえちゃんが僕の手を見つめる。不思議に思って自分の手を見ると真っ黒だった。いやはやごめんと謝りつつ、駆け足でスタジアムへ飛び込んでいった。


 そこには仲間がいた。
 そして歌声があった。
 叫びがあった。
 
 ここさえあれば、どんなツライことだって乗り越えられる、そう感じられる興奮があった。
 そして最後まであきらめてはいけないという、気持ちのこもった選手がいた。

 駒場スタジアム、浦和レッズ、そして一緒に叫ぶ仲間。
 僕はそれらがあるから生きていけるのだ。
 ありがとう。そして、WE ARE REDS.