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11月6日(土) 炎のサッカー日誌 2004.12

 生きている限り、否が応でも明日は来るわけで、ナビスコ決勝の敗北にいつまでも落ちこんでいるわけにはいかない!

 しかしそれはわかっていてもそう簡単に気分転換できるわけでなく、まるでおもちゃ箱の片隅でしぼんでしまった風船のような気持ちを無理矢理脹らませ、さいたまスタジアムへ向かう。出てくるのはため息ばかりで、そんな僕を観戦仲間のアル中K氏がどやす。「ホラホラ! 前を向け前を! それがプライド オブ ウラワだろ。」まだ大して酔っていないのか、なかなか良いことをいいやがる。そう、僕らは地獄の底から這い上がって来たチームなのだ。

 キックオフ! 

 散々攻めまくって結局点が入らなかったナビスコ決勝のビデオを観ているのかと思うほど、本日も攻めまくりの状態。そして前回同様、点が入らない。以前はあれほど簡単にゴールネットをボールが揺らしていたのに、今じゃ枠にも飛ばなくなってしまった。いやはや重苦しい雰囲気が漂い出したが、その雰囲気を一段と重苦しくさせられる先制点を清水エスパルスに奪われる。0対1。くー、試合は完全に支配しているというのにどういうことだ! 

 ハーフタイムに他会場の経過が入り、2位のガンバ大阪は3対0の楽勝モード。ここまで勝ち点7差で残り4試合なわけで、それはもう断然優位な状況なのだが、この日もしそれが勝ち点4差に迫られてしまったらネガティブスパイラルに陥り…なんてとんでもないことを考えてしまう。

 何をいう、サポが信じなくてどうする! レプリカユニフォームに縫いつけられているエンブレムを握りしめ勝利を祈り、大声を出す。

 そういえば、昔昔、本日の対戦相手清水エスパルスと戦うときは、スタジアムに来るのもいやだったんだよな。清水の個人技の巧さ、そしてパスワークの完璧さを見せつけられ、我ら浦和レッズの不甲斐なさを嫌というほど思い知らされるのがオチだった。こりゃ何年経っても追いつけやしないや、なんて考えていたが、それがどうだ! 今、目の前で我らがレッズの赤いユニフォームの選手達がほとんどボールを支配し、美しいパスワークとスピードあふれる攻めを見せているではないか。

 そうなのだ! 浦和レッズは、正真正銘進化し、強くなっているのだ!!!

 そう信じた瞬間、ケイタの代役なんて言ったら失礼なほど素晴らしいプレーを見せていた酒井がロングシュートを放ち、それが清水のDFの頭に当たり、あれよあれよゴールネットを揺らしてしまうではないか。それはナビスコ決勝から計算すると188分ぶりのゴール。アル中K氏に抱きつき歓喜!歓喜!歓喜!

 こうなりゃあとは勝つしかないわけで、レッズの強さを見せつけるしかない。そしてその期待に応えてくれたのは、漢(おとこ)闘莉王で、2対1の逆転勝利! これでほぼ優勝決定だ!! しかも良いことも良くないこともあった聖地・駒場での優勝か!!!

 試合終了後、さいたまスタジアムには、現実になりつつあるこんな歌が響き渡っていた。

 浦和レッズ カンペオ~ン 浦和レッズ カンペオ~ン
 浦和レッドダイアモンズ 世界に輝け! 浦和レッズ!