2月19日(月)
月曜の朝。寝間着からスーツに着替えていると自然と笑みがこぼれてしまう。変人か? いや違う。何も今日から始まる仕事が楽しでなんて奇人変人大集合な話ではないのだ。
そんなことでなく、なぜ月曜の出社が楽しいのか? それは土曜、日曜の子供べったり一人が三人人状態から48時間ぶりに抜け出せることがうれしいのだ。そしてゆっくり通勤時間約1時間を読書にあてられることが。
土、日だって時間をみて…と思われるかもしれないが、子供と朝から晩まで遊んでいると向こうのエネルギーが切れる頃には、こちらも事切れ、夜の9時には三人揃って寝てしまい、気づけば朝。そのときすでに娘と息子が僕の身体の上に馬乗り状態になっているから、本なんて一冊も、いや1ページたりとも読めないのだ。金曜の晩に、あれも読もうこれも読もうと未読の山から取り出しているのに。
その苦しみからやっと抜け出せると思うと、つい微笑んでしまう。そして月曜で空っぽの鞄のはずが、文庫を2冊に単行本も2冊と読めやしないのに本を詰め込む。ぐふふ。幸せ、なんて。
というわけで通勤読書は、先週末から読みたくて読みたくて仕方なかった藤原周平の用心棒シリーズ二作目『孤剣 用心棒日月抄』(新潮社)。またもや江戸に戻られた又八郎、シリーズ第一作の最後に出てきた佐知と手を結び、密命を遂行できるか! うーん、面白すぎる。
書店さん向けダイレクトメールの制作にまごつき、出来上がったのが3時。このまま社内でデスクワークをしてもいいのだが、それでは何だか消化不良な一日になりそうなので、えいっと飛び出し、新宿へ。南口のK書店さんへ向かうと担当替えがあったようで、新しい担当者さんにご挨拶。Sさんはとっても外文や古典に詳しそうで、これからいろいろとお話を伺っていこう。
夜は「尾道坂道書店事件簿」の児玉さんが上京されていたので酒。とことん本と本屋の話を堪能するが、東京(大都市圏)と地方と同じ販促をしていていいのだろうか…なんて疑問が浮かんでくる。それは接客のことだったのだが、東京で正解の方法が、児玉さんのいる啓文社さんでは不正解だったりするそうで、その辺は狭い日本といいながら一筋縄ではいかないということを理解する。
そうなると販促方法や展示スタイル、あるいは在庫だってその土地その土地のやり方があるのではないか、なんて気がしてきたのだ。どうだろう。