4月3日(木)
市ヶ谷の地方小出版流通センターさんから恵比寿に移動する電車のなかで、周りが妙に華やかだと思ったら、どこかの会社の新入社員の一群に取り囲まれていた。そうかそんな季節なのか。人生で一度くらいこういうピカピカのスーツに糊の利いたYシャツの、できれば女の子に「杉江先輩、ちょっと教えてください」なんて言われてみたい。
うちの新入社員ときたら、入社前からなぜか事務の浜田や進行の松村と飲み友だちで、今朝も浜田と「おっぱいは大きければ偉いのか?」なんて話をしていた。そもそも新卒の新入社員なんて募集したことがないのだから、一生「先輩教えてください」路線とは縁がないのだろう。こうなったら親友シモザワや相棒とおるの会社に紛れこんで先輩のフリをするしかないか。
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やたら私のところに『石塚さん、書店営業に来ました。』(ポット出版)が送られてくるのは、よほど私の営業作法を心配している方が多いからだろうか。
確かに心配である。というか私が一番心配しているのだ。こんな営業で良いんだろうかって。いや、これで営業といえるんだろうかと。もう10年以上そうやって毎日悩んでいるのである。
しかし、皆様、心配はご無用です。私、発売されてすぐ購入しております。それにもう5冊もあるので充分です。そしてこれからもし営業について聞かれることがあったら、この本をお薦めすることにしておりますので。