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7月2日(水)

駅前旅館 (新潮文庫)
『駅前旅館 (新潮文庫)』
井伏 鱒二
新潮社
420円(税込)
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まちがいだらけの自転車えらび―幸福な自転車乗りになるための正しいロードバイクの買いかた
『まちがいだらけの自転車えらび―幸福な自転車乗りになるための正しいロードバイクの買いかた』
エンゾ早川
双葉社
1,575円(税込)
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 朝、自宅で水筒に入れた麦茶が、午前中には空っぽになってしまう。氷もすでに溶けている。

 毎年のことだが、このクソみたいな季節がやってくると、この仕事に就いたことを後悔する。電車から降りたくないのだが、ひと駅ごとに降りなければならないので、身体が冷える前にまた外に出ることになる。

 千駄木の往来堂を訪問すると、Oさんとお話。
「ここ数ヶ月ずっと売り上げがいいんだけど、でもなんか棚を見るとこのままじゃいけないなって感じているんですよ」

 相変わらずしっかり品揃えされているのに、である。
「取次店の週報(今後出る新刊が載っている雑誌)やTRCの新刊全点案内、それからもちろん出版社の新刊案内を見て面白そうだなって本を仕入れているんですけど、やっぱり本屋さんに行かないとダメですね。月に一度はジュンク堂とかにいって、生の本、見てこないと......」

 北千住の紀伊國屋書店を訪問すると、入口すぐの柱廻りで面白い文庫フェアをやっているではないか。文豪のもうひとつの代表作みたいな感じで、僕がいまジワジワと読みすすめている井伏鱒二であれば、『黒い雨』や『山椒魚』ではなく、『駅前旅館』が紹介されいたり。そういえば前回訪れたときは、このフェア台で「スタッフが選んだ衝撃の1冊」みたいなテーマで並べられていて、非常に面白いのであった。

 担当のNさんにその辺りの話を伺うと「出版社に在庫がないと並べられないし、どの本を置くかみんなで相当悩んだんですよ」とのこと。いいなあ。

 夜、丸善丸の内店で、東えりかさんとエンゾ早川さんのトークショー。自転車のことはまったく知らないのだが、とても面白いトークショーであり、また自転車に乗るということがそんなに奥深いものだったのかとビックリする。「あちらの世界」に興味が湧き、『まちがいだらけの自転車選び』(双葉社)を購入し、エンゾ早川さんと対談相手の森幸春さんにサインをいただく。

 もっと夜、飯田橋のあやしい会合の飲み会へ。そこで伺った驚愕の閉店情報に、腰を抜かす。

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