7月8日(火)
- 『ザ・ロード』
- コーマック・マッカーシー
- 早川書房
- 1,890円(税込)
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昨日事務の浜田に貸した『さよなら渓谷』吉田修一著(新潮社)が一日で戻ってきた。
「面白すぎて一気読みでした。私は『悪人』よりこっちが好きかも」
甘いな浜田。僕が昨日から読みだしたコーマック・マッカーシー『ザ・ロード』(早川書房)もすごいぜ! 核戦争後と思われるアメリカを、親子が旅しているんだけど、もうこれがたまらないのだ。今朝なんてココアを啜るシーンで号泣しちまった。
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しかし体調がすぐれない。夏バテな上に、夜な夜な単行本用の原稿の直しをしているから完全に寝不足なのだ。しかも先週末は浦和レッズに、フットサルとまったく休息のない休みを過ごしてしまったから体力もゼロ。
思わず早退しようかと思ったが、7月の新刊『ほたら、一丁。』中場利一著の営業が佳境を迎えているので、身体を引きずるようにして営業へ向かう。
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古くから付き合いのある書店員さんを訪問すると
「ちょうど良いタイミングですね。いつもだったら忙しくて、営業マンの相手は平均1分半です。しかもほとんど話を聞かず、チラシだけ置いていってくださいって。もちろんほとんどその後、注文しないんですけど」と話される。
営業マンが邪魔であることは理解しているし、だからこそ有用な情報をお届けしようと思っているのだが、有能な書店員さんほど実は営業が持ってくる情報なんて先に知っていたりで、やっぱり真顔でこう話されるとショックが大きい。
「いや申し訳ないと思うんですけどほんとうに忙しくて。厳しくしていればこんな遠くまで来なくなるだろうし、その方がお互い良いんじゃないかと思うんですよね」
落ちる、落ちる、落ちる。僕の十数年間、そして365日は何なのだろうか。
しかし。
歩け、歩け、歩け。