『カヨと私』

著者:内澤旬子

定価2200円(税込)

2022年7月4日発売

小豆島でヤギと暮らす

 

J.R.ヒメネスの『プラテーロとわたし』に憧れ、小豆島でヤギと暮らしはじめた内澤さん。内澤さんの元にやってきたのは真っ白な雌のヤギで、内澤さんはカヨと名付け、ふたりの生活が始まりました。

庭先の雑草を食べてくれればと考えていたものの、カヨは食べる草をえり好み。内澤さんはカヨの様子をじっくり観察し、カヨが欲しているもの、あるいはどういうことが苦手なのか、深くコミニュケーションして参ります。

気づけば「どっちが飼い主?!」と笑われるほど世話をし、ともに時間を過ごしますが、内澤さんは「それでいいの」と。なぜなら「私もヤギになって、一緒に美味しい草を食べて、頭突きしあって、日向ぼっこして暮らしたい」と願っているのでした。

果たして内澤さんとカヨの暮らしは、どうなっていくのでしょうか──。動物文学の傑作が、ここに誕生です!



■A5判変型上製 ■256ページ
■二色刷イラスト多数掲載
■ISBN978-4-86011-470-1

[目次]



海辺の家   14
理由   18
カヨのルール   22
海への道   26
椿のフルコース   30
受容   34
カヨが人間? 私がヤギ?   38
我慢   42
頭突き 46
ドライブ   50
困惑  54
発情  58
逡巡  62
食べる是非  66
交配  70
懐妊  74
出産  78
初乳  82
月夜  86
乳飲み仔たち  90
海へ  94
別離  98
搾乳  102
偶然のチーズ  106
タメの友だち  110

II

移転と再会  116
チャメを救えるのか  120
とっても楽しそうじゃないか  124
巨大ヤギ舎  128
再会  132
改名  136
まさおのこと  140
慣れてください!!  144
産屋を建てる  148
家族  152
食べ物に追われる日々  156
〝同一処遇〟問題  160
たまたまのたま  164
それが玉太郎の生きる道  168
より弱い者へ  172
脱走  176
産むこと  180
カヨミルク  184
カヨ帝国  188
嫌な予感  192
別れ  196
去勢の悩み  200
去勢  204
去勢その後  208
奇妙な事件  212
ランクダウン  216
軽トラと魔女  220
ヤギの思春期  224
リーダーはカヨ  228
みんな元気ね?  232

あとがき
カヨと私とプラテーロ  237

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