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細野 淳の<<書評>>
シャングリ・ラ
【角川書店】
池上永一
定価1995円(税込)
2005/9
ISBN-404873640X
評価:★★★
総勢592ページ。その分厚さに、手を出すのには少し躊躇してしまうけど、ひとたび読み出すと後はそのまま。勢いに任せて一気に読んでしまった。
森林と化した未来の東京。その森林は、我々が普段思い描くような、「優しさ」を抱擁したようなものではなくて、人間に対してはっきりとした敵意を抱いた、悪魔のような存在だ。その東京の森のはるか上空にそびえる空中集積都市アトラス。高所恐怖症の自分にとっては、絶対に住みたくないような場所だが、日本の中枢機能は、全てこの場所に集約されることになる。地上を悠々と見下ろすようにそびえるその都市に対して、過酷な環境の地上に住むことを余儀なくされている人たちは、反政府の組織を結成する…。
設定もぶっ飛んだものだけど、出てくる人間たちもぶっ飛んでる。それも、ページが進むごとに、どんどんと登場人物のキャラクターが濃くなっていく感じだ。アニメ化したら、物凄く面白い作品になりそう。
ブルース・リー
【晶文社】
四方田犬彦
定価2730円(税込)
2005/10
ISBN-479496689X
評価:★★★★
自分の世代だとそれほどでもないが、少し上の方々は、小さい頃にヌンチャクを振り回したりと、かなり熱中していたみたいですね、ブルース・リー。本書の筆者、四方田さんも、学生時代に彼の作品に出会い、その虜となってしまったとのこと。大学生の頃は、ゼミの教室で怪鳥音を轟かせていたみたいです。
世界の意外なところでも、ブルース・リーの名前は聞かれる。本書でも、筆者がパレスティナで購入したブルース・リーの海賊版DVDについての話がある。そういえば、この前見たクルド映画でも、彼の名前が字幕に登場していた。
映画、著作などから読み取るブルース・リーこと李小龍の肖像。内容は本格的な学術書なので、気軽に読むには難しいだろう。だが、筆者のブルース・リーに対して抱いている情熱は本物。その情熱に押されて、案の定、近くのレンタルビデオ店でブルース・リーの映画を全部借りて、見直してしまいました。
クライム・マシン
【晶文社】
ジャック・リッチー
定価2520円(税込)
2005/9
ISBN-4794927479
評価:★★★★
作者はジャック・リッチー。短編小説の名手と謳われた人であるとのことだが、日本ではほとんど無名に近い。もちろん自分も知らなかった。で、実際に本を読んでみると、本当に心の中に思い描いていたような、王道を行く短編ミステリー集。そんな作品集だからこそ、かえって夢中になってしまうのだ。
お勧めなのは、「日当二十五セント」と「エミリーが居ない」あたりかな? 前者は冤罪となった人の話で、後者は行方不明となった妻を話題にした話だ。他の作品でもそうなのだが、最後は必ず相応のオチがついていて、「なるほど納得」という感じで読むことができる。
この本に収められているような作品が、例えば毎週目を通すような雑誌のどこかに、ひっそりと収まっていてくれていたらいいのになぁ…。そんなことを思わせる短編小説集です。
ハルカ・エイティ
【文藝春秋】
姫野カオルコ
定価1995円(税込)
2005/10
ISBN-4163243402
評価:★★★★★
どんな時代でも、力強く生きられる人はいるのだなぁ、としみじみ思ってしまう。物語の主人公であるハルカは大正生まれ。そんな時代に生まれたのだから、今よりもずっと様々なことに束縛されながらいままで生きてきた、と我々は考えてしまうだろう。女性であれば、なおのことだ。
もちろん、我々が考えるような「自由」は、当時はごく限られている。結婚の主流も、もちろんお見合い。特に断る理由もなければ、そのお見合いもすぐに成立してしまう。そんな結婚でも、ハルカは旦那と一緒になれて良かったと素直に思える。ハルカとは別の女性がこの男と結婚したら、多分異なる感情を抱くのだろうけど。
世間的な目で見たら、だらしない面も多々ある夫。でも、相手の長所を巧みに見つけることのできる才能を持つハルカは、いい人とめぐり会えた、と素直に思うことができるのだ。そして、自分自身も、精一杯その時々を生きていく……。時代や性差に関係なく、力強く生きて行ける人は、行ける。自分の境遇に不平や不満をこぼす前に、そんなハルカの生き方を見習いたい。
Bランクの恋人
【実業之日本社】
平安寿子
定価1575円(税込)
2005/10
ISBN-4408534803
評価:★★★
最近はもう、当たり前のようになってしまったのでしょうか? 男でも女でも、他人からの自分の評価を気にすることが。まあ、ある意味では、自分の気持ちを正直に表すことに対する、タブーみたいなものが無くなって来ている証拠だろう。それはそれで良いことだと思う。
「Bランクの恋人」は、まさにそんな話。ルックスは良くないし、お金も権力も無い、だけれどもなぜか持てる主人公。様々な女性を鑑定して、あれこれ言いつつも、自分自身も女性たちからどう写るのか、結構意識していたりする。あれこれとウンチク並べて語っていたりするが、率直な本音である分、かえって気持ちの良い読み応えがある。恋愛参考書になるのかどうかは分からないけど、是非皆様一読を。
みんな一緒にバギーに乗って!
【光文社】
川端裕人
定価1575円(税込)
2005/10
ISBN-4334924697
評価:★★★★
実は大学生の時、少しの間保育園でアルバイトをしていたことがある。とはいっても、現場で子供達の保育をしていたのではなくて、給食作りや、園の雑用など、裏方として色々と働いていたのだ。しかし現場で働いていないとはいえ、保育園に若い男がいれば、必然的に目立つ存在となる。しょっちゅう子供たちが僕の周りに集まってきて、どう接すればすればよいのか、戸惑ったものだ。
そんなわけで、この物語に出てくる新入の男保育士、竜太には、共感できる部分が多かった。男の職場に女性が踏み込んでゆくよりも、女の職場に男が踏み込むことのほうが、今の世の中でははるかに大変なことなのではないか。けれどいつかは、男性の保育士が、男性の保育士らしく、あたりまえに子供を育てることができるような環境には、是非ともなって欲しい。竜太も元気先生を目指して日々頑張れ、と応援したくなります。
世界のはてのレゲエバー
【双葉社】
野中ともそ
定価1785円(税込)
2005/10
ISBN-4575235385
評価:★★★
父親の仕事の都合で、ニューヨークに住むことになった高校生の主人公。ひょんなことから、その巨大都市のなかにひっそりと佇む、レゲエ・バーに入り浸るようになる。それもなぜか、ジャマイカ人ではなくて、ハイチ人が営むレゲエ・バー。お客も、ロクでもない生活をしているような人ばかり。いかにも怪しく、刺激的なことが何かしら起きるような雰囲気はたっぷりある場所だ。
様々な民族が同居することによって作られる刺激的なニューヨークの町。それに付随する人種差別。さらには9.11のテロの後遺症……などなど。様々な現実を目の当たりにしてゆきながら、主人公は自分がこれから、何をしてゆくべきなのか、必死に答えを探しているように思える。まさに青春小説の王道。いつの時代でも、このような小説が生まれ、若者を魅了してゆくのだろう。……と、なんか年寄りめいたことを言うようになってきた自分が、少し嫌になります。
ニート
【角川書店】
絲山秋子
定価1260円(税込)
2005/10
ISBN-4048736434
評価:★★★
表題作の「ニート」。ニートとなってしまった元恋人に向けたメッセージを織りつづった作品だ。そんな元恋人の暮らしぶりは、食事は一週間にわずか三食…。そんな生活じゃ、ニートのなかでも、いや人間の中でも極貧の部類に位置するだろう。それでも、パソコンだけは手放さない。メールを通じて主人公と連絡を取り続ける。食よりも、パソコンのほうが重要になってしまった時代なのかなぁ。
「2+1」は、その続編となる物語。主人公は、一切口を利かないルームメイトがいる家に、ニートである彼を呼び寄せ、しばらくの間一緒に暮らす。「ニート」の時にみられた主人公の固い決意めいた文章は身を潜め、ありふれたものともいえる男女の生活が始まりかける。そんな二人の生活に影のようなものを落とす、ルームメイトの存在…。客観的に見れば、かなり奇妙な三人の共同生活が描かれている。ある意味「ニート」以上に、怖い作品。他人との距離の取り方って大変だ。ネットが発達した今では、尚更のこと。
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