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今月の新刊採点
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【単行本班】2006年12月の課題図書
ワーホリ任侠伝
ヴァシィ 章絵(著)
【講談社】
定価1470円(税込)
2006年10月
ISBN-4062136821
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
小松 むつみ
評価:★★
突っ走り続ける主人公は、天晴れでさえある。
細かいことは気にせず、錆び付いた価値観にとらわれず、わが道をどんどん突き進む。
さまざまなしがらみや事情に、いちいち引っかかっている疲れた大人には、彼女の生き様は余りに能天気で破天荒だが、それが逆に気持ちよい。
全体的に、荒削りで行き当たりばったりという感じもあるが、お上品ぶらない思い切りのよさが心地いい。
ジェットコースターのような、目くるめく展開に、息つくことなくラストに持ち込む力量は並ではない。
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川畑 詩子
評価:★★★★
OLヒナコ、転落街道まっしぐら! 暴力団の内部抗争・高飛び・復讐、とストーリーは怒濤の展開で、ヒナコの肝の据わった姐さんぶりも格好良くて娯楽性が高いと思う。そうやってぐいぐいと読ませながらも、ヒナコの自暴自棄時代が長くて、ラストまで心配し通しだった。悲しみを癒して再生するまでの道のりをじっくり描きたかったのかなと思う。
自分について、時として距離を置いて語るため乾いたユーモアがあるし、文章もさばさばした書き方だと思う。それなのに人と出会う瞬間の高揚感と、大事な人を失う苦しさや途方もない喪失感が伝わってきて、推薦の言葉にもあるように、とにかく力強い作品。
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神田 宏
評価:★★★
一流商社でイカ輸入担当の「サカイ」の部下、イマドキOLの「ヒナノ」は六本木で掛け持ちするキャバクラで「リュウイチ」と知り合うが、やくざの跡目争いに巻き込まれた「リュウイチ」は「ヒナコ」の目の前で射殺されてしまう。傷心を胸にワーホリでニュージーランドへ旅立つが、何故か組長になってくれと依頼されて......自由闊達な「ヒナコ」、無口な用心棒「キシモトさん」、性を超える優しい「アキラ」。現代版、はちゃめちゃ任侠活劇。性の放蕩と消費の浪費の果てに見つけたものは? ブランド名の嵐、バブリーな登場人物にちょっと食傷するも、なかなのエンターテインメント作品だ。が、「第1回小説現代長編新人賞受賞」ってことで帯に書かれた、選考委員諸氏の推薦文ほどではないなってところが正直な感想。今後に期待。
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福井 雅子
評価:★★★
商社のOLヒナコが恋をした相手は、ヤクザの組長の息子だった。恋人の死、ヤクザの抗争、風俗嬢から国外逃亡生活へ──普通のOLだったはずのヒナコの、波乱万丈のストーリーが始まる。
ほとばしるエネルギーとテンポのよいストーリー展開で、読者は最初から最後まで息をつく間もないままぐいぐいと引っ張られてゆく。乱暴と言えなくもない部分や、過激な場面も含まれているが、それを補って余りある「パワーと新鮮な輝き」の勝利。細かいことはどうでもいいやと思わせる魅力が確かにあると思う。エンターテインメント小説のレベルが上がるにつれて凝った作品が増えた昨今、読者に有無を言わせずにページをめくらせてしまうパワーこそがエンターテインメントの原点であることを思い出させてくれる一冊。
この話はいったいこの先どうなってしまうのか……と思わせておいて意外に真っ当なところにストンと着地する、そんなラストにも個人的には好感を持った。
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小室 まどか
評価:★★★
フツーにちょっと遊んでるOLだったヒナコは、夜のバイトをしていた六本木で運命の男リュウイチと巡り会い、あれよあれよという間に歌舞伎町でデリヘル嬢に。挙句ヤクザに追われてニュージーランドへ。夢だったワーキングホリデーに突入したはずが、現地でもヤバい仕事に足を突っ込んで……。
傷ついて壊れた人間が性的に自虐的な行動に走るという設定には食傷気味だが、転落人生で終わらない主人公の侠気には喝采。おーい、ちょっと待てよー!と言うまもないほど即断即決即行動の怒涛の流転人生に、あっけにとられて手も足も出ないうちに巻き込まれている。読み始めたら最後、ジェットコースターに乗ってるみたいな数時間を体験するしかない。しかもこのコースター、かなり起伏が激しく、脱線もしばしば。平穏な暮らしを好む人間には刺激が強すぎて、酔ってしまうこと請け合いだ。しかし、同時に肩で風切る爽快感があるのでやめられない。強引な魅力を放つ作品。
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磯部 智子
評価:★
確かに勢いだけで読めた。過去をなぞったような乱暴な輪郭線のストーリーに、現代がところどころ着色されたチグハグな印象の物語。昼は腰掛けOLで夜はキャバ嬢……かつてたまに見かけた光景だが今でもこんなことあるの? おまけに顔はパリス・ヒルトン似で、好きになった男はその筋で、デリヘルでワーホリ…………バブリーな懐かしい匂いにノワールな味付け、とにかくエピソードがぎゅうぎゅう詰めで、今は真人間の「わたし」の外道時代としてこんな話を聞いたら、根掘り葉掘りと熱心に聞くかもしれないが、小説としてならどう読めばよいのか。小説現代長編新人賞受賞作で、帯にある選評の数々「衝撃、そして絶賛!」を読んでも助けにはならず、なぜ毎日がお祭りだった「あの頃」の記憶を、現代に塗り直してまで、いま小説として再生されることが一体誰にとって必要なのかと首をひねった。
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林 あゆ美
評価:★★
ワーホリ=ワーキング・ホリデー。働くこともできるロングステイ型ビザのこと。このワーホリを使って、素っ頓狂な任侠伝がはじまる……。
六本木でOLをしていたヒナコは、もっとお金を貯めてワーホリで外国へ行こうと目標をたて、キャバクラ嬢のアルバイトを始める。そこで出会うお金持ちのリュウイチと相思相愛になるが、リュウイチは単なるお金持ちではなかった。そこからヒナコの人生が加速をつけて変化する。目標どおりワーホリするヒナコなのだが、そこでも日本から引きずっていたものが花火をあげ、ザ・悪人も登場して場を華やかにする。
ドンパチからめた愛情や、ワーホリ先でヒナコが選んだ仕事も破天荒で、ぐいぐい物語をひっぱる。そこが一番の魅力なのだけど、ちょっとそのハズレ方が私には大きかった。
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