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モノレールねこ
加納 朋子(著)
【文藝春秋】
定価1600円(税込)
2006年11月
ISBN-4163255109
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
小松 むつみ
評価:★★★★
例えば「モノレールねこ」を介在として、現在が、過去へとつながり、忘れかけていた思いがよみがえる。そんな、シンデレラのガラスの靴のように、シンボリックなアイテムをうまく生かして、短い話の中に、時の流れを横たわらせる深みのある物語が8編収められている。
今に満ちたらなさを抱えて生きているが、よくよく心の隅々まで見渡してみれば、温かさに満ちたものに囲まれていたことに気づく。儚く悲しみも多いが、肯定して生きることを改めて思った。
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川畑 詩子
評価:★★★
生者と死者が淡く交流する不思議な世界。テレビドラマ「てるてるあした」「ささや さら」の原作者と知って納得。ドラマ原作は未読ですが、これらのドラマは、全体に死んだ人の影があるような、不思議な雰囲気を醸し出していたからだ。
本書の中では「シンデレラのお城」に死の影が最も濃いと思うのだが、それでも決して後味は悪くなかった。あの世は行ったきり戻れない世界や、引きずり込まれるような所ではなく、この世と淡いつながりを持つ、懐かしい場所として描かれている。引き込まれてしまいそうな危うさもあるのだが、仕事をしたり普通に日常生活を送りながらあの世と交流している点が魅力的だった。死の気配に彩られながらも、つつましく日常を送る人たちにラブ。
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神田 宏
評価:★★★★
空気のように、そこにある「家族」。離れがたく、時に鬱陶しくても、帰る場所としての「家族」。そんな「家族」を描いた短編集。デブで塀に載る様がまるで「モノレール」そくっりな野良猫の首輪に託した小学生の「ぼく」と「タカキ」の手紙のやり取りを描く表題作。事故で家族を失い、唯一残った「ダメ男」の「叔父さん」との奇妙な共同生活をする中学生の「夏澄」の姿を描く『マイ・フーリッシュ・アンクル』など。なかでも秀作は、「ロクデナシのクソオヤジ」の姿を息子の視点で描いた『ポトスの樹』。窓辺に佇むザリガニの「バルタン」の活躍をザリガニ自身が語る『バルタン最期の日』の2篇。
「世間の親御さんてなー、立派だよなあ。難病の我が子のために、自分の臓器をやっちまったり、(中略)ヤダよ。俺。(中略)だって痛いじゃん。」「人のために命を捨てるなんてナンセンスだよ・・・・・・たとえそれが、血のつながった我が子でもよ。」などと嘯く「オヤジ」の姿に呆れながらも、自分が子供を持ってみて改めて気付く「オヤジ」のダメなりにも魅力ある姿に気付く息子。
学校で苛められている小学生の「フータ」。それを笑わせることで和ませようとする「お母さん」。会社の人間関係に疲れてしまっている「お父さん」。それぞれが家族には話さないが「バルタン」には愚痴っている。そんな家族が貧しい家計をやりくりしてディズニーランドに出掛けるが、その無人の家に泥棒の魔手が。一人残された「バルタン」は家族を守るために奮闘する。
「ダメ叔父さん」も「ロクデナシオヤジ」もそして「ザリガニ」もみんな、いとおしい「家族」なのだった。
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福井 雅子
評価:★★★★
1匹のノラ猫を通じて互いに見知らぬ相手と短い手紙をやりとりする僕とタカキ。やがて猫が車に轢かれて死に、首輪にはさんだ手紙のやり取りも終わるが、大人になった二人は再び出会い──という表題作を含む8つの作品が収められた短編集。
どの作品も、中心にあるのは「大切な人への想い」である。淡々とできごとや登場人物の行動が描かれていき、読み進めていくうちに「大切な人への想い」が静かに浮かび上がってくる。劇的な出来事や強い想いを直接描いているわけではないが、メッセージがストレートに伝わってくる。そして、読後は静かで暖かい気持ちになれる。
文章も構成も上手く、短編としてのリズムやキレもある秀作だと思う。心温まる話でありながら、わざとらしい感じがせず嫌味がないところも好感が持てる。寒さが身にしみる夜にオススメの一冊。
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小室 まどか
評価:★★★
ほう、なんともいえず心温まるいい話! と一話一話を味わって、著者紹介までたどりついて納得。評判は耳にしつつも読んでいなかったが、少し前にドラマ化もされた、『ささらさや』や『てるてるあした』をお書きになった方なのであった……。
著者はテーマや場所を共通にした短篇の連作やオムニバスがお得意のようだが、本作の共通テーマはずばり「家族」。といっても既発表の短篇を集めたもののようで、どの作品もちょっとクサイくらいにあまりにいい話に仕上がっているせいか、一気に読むと食傷気味になってしまうかもしれない。
その点、イチオシなのは表題作で、「家族」というテーマからはやや仲間外れなのだが、ノラ猫が結んだ友情の行く末を、ほんのりミステリ仕立てで描いていて、「タカキ」の潔さと「サトル」のおバカさも手伝ってか、さっぱりとした幸せに包まれる。
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磯部 智子
評価:★
重いテーマを軽妙なタッチで……しかしいくらなんでも人の死を、素材として軽く扱いすぎているのではないか、と思う憤怒の短編集。表題作はまあ良い。いや実は人間よりこちらの方が心情的には嫌なのだが。2歳の子を一人残してパチンコに行く母も、実際問題よく死ななかったものだし、海外旅行で家族全員を一度に亡くした中1の「私」が、頼りない叔父と暮らし始め、激しい感情の爆発が一度はあるものの「変わらないことで何か大切なものを護ろうとしている」と、前向きに生きることに対して選択の余地がないほどの肯定感で反論を封じ込めてくる。どうして暗く沈み続けてはいけないのか。その他死んだ娘の幽霊話などは、本気か?と思うほど悪趣味に思えた。何故主人公は怒らないのか。何があっても乗り越えて、今では幸せになりました、という免罪符のような安心感と、取り返しがつかない可能性を示唆しないそれらが、私には非常に不気味に感じられた。
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林 あゆ美
評価:★★★★
ほんわかしたちょっぴりミステリの味付けをしたファンタジーな短篇集。
「モノレールねこ」は、デブで不細工でノラな猫がひょんなことから郵便猫のような活躍をする――できすぎのような結末も、読後感は悪くない。「パズルの中の犬」は、家事をすべて終えた妻が、あとは夫を待つだけという時間にせっせとジグゾーパズルにいそしむ話。ある日、買ってきたのは「白いパズル」、絵も写真もついていない、ただただ真っ白という非常に難度の高いものだ。今日もせっせと白パズルと格闘していると、苦手の母から電話がかかってくる。娘と母のわだかまりが、あるものを境にして変化していく。それとパズルがうまく交差して、やっぱり読後がいいのだ。他の作品も、家族の葛藤をさまざまな形で切り取って見せるが、決して重くなく、問題の焦点を少しずらしてほっこりさせてくれる。マッサージのように、頭の凝りをほどいてくれて楽しめた。
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