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虹色天気雨
大島 真寿美(著)
【小学館】
定価1365円(税込)
2006年10月
ISBN-4093861765
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
小松 むつみ
評価:★★★★
こういうの、大好き。
女友達モノ。タイトルがぴんと来ないのが惜しい。
私(市子)と奈津とまりの、3人の中学以来の女友達を軸に、彼女たちを取り巻く、時々不思議な友人たちが絡む。奈津の娘、美月の配し方が絶妙で、話に出てくるだけでとうとう本人たちは登場しない、奈津の夫や、市子のもと彼、まりの彼という男たちなど、キャラが立っている。
何気ない会話の進みや、その話の裏をすくっていく、ココロの描写が、もう「技あり」なのである。
女3人、みんなそれぞれにがんばって生きているが、その実、それぞれへしおれそうな心を必死で支えているのだ。でも、ときどき自分だけでは支えきれなくなる。そんなとき、なんの遠慮も臆面もなく応援を頼めるのは、長年付き合ってきた女友達なのである。ときには、勘ぐりあったり、あきれたり、叱咤しあったり。しかし、身内でもなく、恋人でもないからこそ、心を全開にできるのだ。
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川畑 詩子
評価:★★
中学時代からの女友だち奈津の夫の失踪を契機に、語り手の市子が、自分の交友関係や過去現在を見つめ直すストーリー。
友人やその恋人、友人の友人が集まった仲の良いグループ。頻繁に合う人もいれば、たまにしか会わない人もいるゆるやかな集団ながら、二十年来の仲だからけっこう深い結びつき。誰かの妻、夫、父、母と見なされる人は自然グループからは外れていって、とにかく気が合う人たちが集まった集団。つるみはするが、もたれ合いはしない。
そんな友人に恵まれていて、経験もそれなりに積みながらこつこつと歩み続けた人たちなのに、あまり共感できなかった。奈津のご主人はひょっとして、このユニオンから離れて家族を営みたいのでは、とも思ってしまった。うーん。ひねくれているな自分。
父母や配偶者も一個人であり自分の知らない面があるという当然のことを、消化しきれない自分を発見。
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神田 宏
評価:★★★★
恋愛や結婚を超えた、女性の自立した生き方を描く秀作。娘の「美月」を友人の「市子」に預け失踪した夫を探しに出かける「奈津」は、夫の失踪という現実に驚きながらも、うろたえることなく、心当たりの出先をまわったりしている。そんな「奈津」を「市子」や「まり」が時に温かく、時に呆れながらも寄り添うようにサポートしてゆく。ストーリー自体は単純なのだが、人物の設定の妙と、交わされる会話の程よく力の抜けたところが自然体でいい。「今さら探しても詮無いことだよ」などと呟く「奈津」に「好きにすればいいよ、奈津が決めればいいことだよ」と返す「市子」。分かり合えないからこそ、分かり合えないことを分かっているからこそ寄り添う、優しさ。「年が替わったからといって、何がめでたいわけでもないってことは誰しもが思い、だけど、それでも、おめでとうと言葉を交し合うのは、励まし合うのにちょっと似ているのかもしれない。くじけないで歩き続けているあなたへ。くじけないで歩き続けている私へ。」理解できないからこそ、理解しようと努め、それ故の軽い諦念に悲しみながらも、距離感を持って付き合ってゆける。此処に自立した、そして力強い大人の女性たちの姿が眩しい輝きをともなってあった。
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福井 雅子
評価:★★
幼なじみの奈津の夫がある日突然失踪し、市子は夫探しに忙しい奈津から一人娘の美月を預かる。友人のことを静かに気にかけつつ余計な介入はしない友人たちの交流と、失踪事件の思わぬ展開が、市子のかつての恋愛を絡めて描かれる。
近すぎず遠すぎずのほどよい距離感。余計な詮索はせず、お互いの領域を尊重しつつも相手の気持ちにそっと寄り添って支えあう関係。微妙なバランスの上に成り立つ大人の女の心地よい人間関係を、この物語は実に上手く描いている。元気づけるためにわざわざ食事に誘ってくれたのか、それとも同情にかこつけて単に一緒にゴハンが食べたかったのか判断が難しいところ……と主人公が感じるほど、ここに登場する友人たちの「さりげなさ」は鮮やかだ。そんな魅力的な友人たちとの間に流れるほんわかした空気が、読んでいて心地よい。ちょっとぬるめのお風呂にのんびり浸かってほのぼのした気分になる……そんなイメージの一冊。
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小室 まどか
評価:★★★★★
会えばいつでもあの頃に戻ってしまう、そんな友達がいる。思春期を共に過ごした(特に同性の)親友は、たぶん一生モノだ。
ほぼ一緒に人生の軌跡をたどるからだろうか、恋や仕事の悩みも、その手痛い傷も、それが癒えた後に残る何かも、「我が事」のようにわかりあえてしまう。そんな絆で結ばれ、(いつのまにか)おそらく40歳前後になった仲間たちが、(相も変わらず)悩みながらも、お互いの存在にいろいろな意味で助けられ、しっかりと歩いていく姿に、ダンナがダメでもオトコで失敗してても、こんな友達がいてくれればまあいいか、しあわせだよ、いやむしろ、なんだか理想的ですらある、と思ってしまうのは私だけだろうか。
本人をヨソに居合わせた何人かで心配したり、といった小さなエピソードに共感できる部分が多く、さまざまな思い出を呼び起こしてくれる。
大事な友達に会って、「十数年後にはかくありたいよ」などと力説しながら、みんなにもおすすめしたくなる一冊(実行済、成果アリ)。
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磯部 智子
評価:★★★★
主人公・市子の意識の流れが物語を形作る。彼女を取り巻く人間模様は、彼らの年齢、職業などほのめかされるだけなのに、非常にリアルな存在感を持つ。始まりは明け方、取り乱した奈津からかかってきた電話で、失踪した夫を捜す奈津から小学生の子供を預かる市子。学生時代から長年続く女同士の友情が、年月で変質しない心地よさを保ち、ゲイの三宅ちゃんやらも登場するが、決してゲイの友人がいると言うオシャレな小道具ではなく、彼らの間には警戒心の無い無防備な解放感があふれている。要はこの物語世界自体が物凄く居心地が良く、彼らと一緒の空気を吸い考え笑ったりすることになる。彼らは皆自立しそれぞれの仕事や恋愛や心配ごとを抱えながら、時に接点をもちあの時この時の記憶を共有しながら、程よい距離感を保ち続ける。いくつかの苦味もあるけれど、やはり明日からも人生は連綿と続いていくのだな、と思える爽やかな読後感を持った。
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林 あゆ美
評価:★★
いい天気なのに雨が降る。天気雨は不思議な天候で、めったに見ない。長く続かないので、偶然その天気に当たると得した気持ちになってしまう。ささやかな幸せ。この話も、そんな天気に出合った時に感じるうれしさに似ている。
市子の友人、奈津のだんなが失踪した。奈津は夫捜しに奔走するが行き先はなかなか見つからず。娘、美月の運動会に父親が来ないのを寂しがっていることを知った奈津は市子ら友人らを招集し、あっというまに大人数の応援隊が結成される。もつべきものは、やっぱり心の友。夫がいなくたって大丈夫とはいわないけれど、それでもこうして、ヘルプを出せば、それに応えてくれる友人はいいね。一組の夫婦のほつれを軸に、市子ら友人たちの生き様もさらりと読ませる。子どもも大変だけれど大人もいろいろあるのだ。
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