▲TOPへ戻る
絵本作家としては鳴かず飛ばず。副業だったはずのライター稼業が、気が付くと生計を支えている。自分の作品にいまだ期待してくれる編集者には、すまない、と思いつつも、賞を獲った作品の抱えた「事情」ゆえに、過去を克服しきれない……各短編の中で、幾度か「救い」を見い出しかけるのに、そのたびに自罰的な性格が顔を出して、また壊れていってしまう進藤の姿は、他人事とは思えませんでした。
哀愁には事欠かない街・東京で、日々仕事をしている俺ですが、進藤と同年輩になるまであと数年。忘却の彼方に追いやられるのは真っ平なので、何とかじたばたしてみるか、と思っております。
| 当サイトについて | プライバシーポリシー | 著作権 | お問い合せ |
Copyright(C) 本の雑誌/博報堂 All Rights Reserved