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殺人作家同盟
ピーター・ラヴゼイ(著)
【早川書房】
定価2310円(税込)
2007年2月
ISBN-9784152087928
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
小松 むつみ
評価:★★★★
ミステリーのお手本のような本格ミステリー。謎解き役の登場が、実に155ページ。お待ちかねといった風情でもないが、ここまで引っ張るのも、なかなかお目にかからない。前半は作家サークルの新会員ボブを中心に、後半は敏腕女性警部ヘンを中心に展開するのである。
巨匠ラヴゼイ、恥ずかしながら初体験であったが、細部にまで抜かりなく敷き詰められた伏線に、あるところでふっとヒラメキが訪れる絶妙のプロットが冴え渡り、してやたれた感が心地いい。
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川畑 詩子
評価:★★★★
表紙には燃えるドクロの絵が描かれ、帯の文章は「作家とは、かくも恐ろしい人種なのか」なので、おどろおどろしい内容を予想。冒頭から放火殺人が起こる。が、この作家同盟が地元の素人の集まりであることが分かってから、私の中ではなんだか作品全体がコミカルな色合いに。仲間の死も創作の源にし、捜査妨害まがいの取材も敢行する女史を筆頭に、自信過剰な若者、皮肉屋、自分の人生を誇張したがる男など、メンバー全てがくせ者で可笑しくて怪しい。書くこと、そして発表すること評価されることに貪欲。やはりこの人たちは何かに取り憑かれている!
作者の、ものを書く人に対する目が意地悪というか自虐的というか。屈折した愛情なんでしょうね。
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神田 宏
評価:★★★★
文学愛好家の創作サークルのメンバーが次々に放火され殺害されてゆく。メンバー間に広がる疑心暗鬼。それもそのはず、なんと原題は「ザ・サークル」。サークル内の誰が犯人なのか? そしてその動機は? 古典的プロットに、文学愛好家達の涙ぐましい、でもちょっと微笑ましい、自分が書いたものが本になる悦びが描かれていて、なんとも可笑しいです。かと思うと捜査官の「ヘン・マリン」もミステリ好きだったりする。いよいよ、こいつが怪しいってな具合になると「ディム・アガサはね、物語がけっしてこんなに進行したあとで犯人を登場させるようなことは、けっしてしない人なのよ。」なんて言ってのける。読書好きには一級のミステリだろう。謎解きよりも、サークルの面々の多岐にわたる創作の嗜好が個性的で楽しめます。メンバー内の誰が一番早く自作の出版に漕ぎつけるかも、サブストーリーとして楽しめますよ。そっちのほうが、えっ!ってな感じで面白かったりして。
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福井 雅子
評価:★★★★
出版社を経営する男が自宅に放火されて殺された。容疑者は直前に講演を行った「チチェスター作家サークル」のメンバー12人で、新入りメンバーのボブ・ネイラーは真相を調べ始めるが、サークル内で第二、第三の殺人が起き……、という本格謎解きミステリ。
殺人事件が起き、怪しげな人々が次々に登場し、第二、第三の事件が起きる。犯人は誰か、動機は何か、思い巡らせながら読み進む楽しみを存分に楽しめる王道の極上ミステリ。奇をてらいすぎることのない無理のないプロットながら、ひねりのきいたストーリー展開で、飽きさせることなく最後まで読者を楽しませてくれる。「巨匠ラヴゼイ円熟の本格ミステリ」と謳われるのもうなずける。化学、医学、ITなどの特別な知識に頼ることなくここまで書けることにもまた感服する。主要人物が、感情移入できるほどには掘り下げて描かれていないことが唯一残念に感じられた。
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小室 まどか
評価:★★★★
出版社経営者が放火により殺され、アマチュア作家サークルの会長が容疑者として連行される。ちょうどサークルを見学に来ていたボブは、真犯人捜しに巻き込まれることに。しかし、調べが進むにつれまたも犠牲者が出て、サークルの面々すべてが怪しくなり……。
娘には頭のあがらない、お人好しで人好きのするボブは、探偵役としてはなかなか魅力的だが、惜しむらくは彼の作る押韻詩の面白味が原文でないとうまく伝わりにくいことか。相当癖の強いいわゆる変人揃いのサークルの面々が、ほとんど協調性なく共生してしまっているのが笑いを誘う。さらに、それぞれがその調子で独自(勝手?)に調査を進めていく様子と、ちょっと強引なヘン警部を中心とした警察の捜査ぶりとが対比的に描かれるにつれ、次々と新事実が明らかになり、ネットでの公開事件簿もからんで、いよいよ公私が混線しつつ終盤にもつれ込む構成は、妙技としか言いようがない。ユーモアを忘れない、心憎い本格ミステリ。
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磯部 智子
評価:★★★★★
イギリス・ミステリ最高の書き手だと思うラヴゼイが創造する登場人物は、概して辛らつな言葉を持っている。定石通り、その実中身は善良と言う場合もあれば、看板に偽りのない悪党もいるし、そのどちらでもない変人もいる。要は作家が描く人間模様はいつも一筋縄ではいかない面白さがあり、その関係を追うことが同時にミステリを解く鍵になる。今回は出版者の経営者が殺され、アマチュア作家サークルの12名が容疑者になる。この面々は、それぞれ出版を夢見、創作に励んでいるのだが、その内容たるや官能的な詩作、嘘塗れの自伝、壮大な長さのファンタジーという日常の平凡な彼らの素顔からかけ離れたもので、ラヴゼイ自身が作家像のパロディとして楽しんで書いたのではないかと思うほど可笑しい。更に本来なら隠されたものを探し出す虚実の見極めが、誇示されたものから選り分けなければいけないことになるのだが、警察と共にアマチュア作家たちも犯人探しを始め、ヘン主任警部の歯軋りをよそに読み手としてはウィットに溢れる会話やイタチごっこを楽しみ、最後はきっちり本格ミステリ面目躍如の結末に、満足しながら読み終えた。
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林 あゆ美
評価:★★★
作家サークルでの講演によんだ出版経営者が、放火により殺されてしまう。容疑者捜しはサークル内から始まった。火が放たれたのは講演の翌日というタイミングだったからだ。
サークルのメンバーたちは、ファンタジーを書くもの、ロマンス小説を書くもの、ハウツー的な便利本を書くものと一つのジャンルに固まっていない。サークルの存在を知り、試しにどんな所かとのぞいた時に事件の話を聞いたボブ・ネイラーは、その日から、正式に入会していないものの、犯人捜しに手をかす役割を承諾する。
11人のメンバーが容疑者扱いになり、リストからひとりふたりと削られる。残るものは誰なのか。警察にかわって、作家志望の面々がそれぞれに推理をはたらかせ、個性的な犯人捜しがはじまる。ボブ・ネイラーの視点を中心に慎重に推理されていく過程は、事件だけでなく、ボブの過去も語られ、今後のロマンスにも期待してしまう。
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