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生きていることに無気力になっている青年をとりまき、いろんなタイプの若者が登場する。 彼らが住んでいる街は、つい最近オカミなる存在が死に、黄砂を含んだ熱風が吹き荒れる日が続いていると言う。 そんな街を抜け出して、一転、物語の舞台は緑豊かな森へと向かう。 このコントラストが鮮やかで、一息ついた気持ちとなる。 しかしながら心の閉塞感はそのまま。 若者達がさまざまな葛藤を抱えながら、自分の気持ちとどう折り合いをつけて生きていくのか… もがき、苦しみ、納得し、そして行動する。 その過程がじっくりじっくりと綴れられる。
中華街でコバルトブルーのどんぶりと蓮華を買うシーンがある。 なぜかこのコバルトブルーの気になって仕方がなかった。 なにかのメッセージを受け取った気がした。
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