担当=杉江松恋

ブロック編のアート・アンソロジー『短編回廊』
2021年6月10日12:09

【今週はこれを読め! ミステリー編】

ブロック編のアート・アンソロジー『短編回廊』
 美しき罠、あるいは牢獄の展覧会と言うべきか。  ローレンス・ブロック編『短編回廊』(ハーパーコリンズ・ジャパン)は「アートから生まれた17...
台湾ミステリーの最高傑作『台北プライベートアイ』
2021年6月1日19:00

【今週はこれを読め! ミステリー編】

台湾ミステリーの最高傑作『台北プライベートアイ』
 これまで翻訳された台湾ミステリーの最高傑作ではないかと思う。  紀蔚然『台北プライベートアイ』は、1954年生まれで長く台湾大学演劇学部で...
小心者バルバロッティ警部補が気になる!『殺人者の手記』
2021年5月27日11:42

【今週はこれを読め! ミステリー編】

小心者バルバロッティ警部補が気になる!『殺人者の手記』
 ホーカン・ネッセルきたきた。  ここ十年ほどで一気に刊行点数が増えた北欧ミステリーだが、最近まで名のみ高くて邦訳のなかったレイフ・GW・ペ...
九歳の少年が出会う苛酷な世界『ブート・バザールの少年探偵』
2021年5月21日17:30

【今週はこれを読め! ミステリー編】

九歳の少年が出会う苛酷な世界『ブート・バザールの少年探偵』
 少年が出会った世界には光が降りそそいでいたか。それとも。  ディーパ・アーナパーラ『ブート・バザールの少年探偵』(ハヤカワ・ミステリ文庫)...
7つの作中作が登場する曲者小説『第八の探偵』
2021年5月6日17:44

【今週はこれを読め! ミステリー編】

7つの作中作が登場する曲者小説『第八の探偵』
 何をしてくるかわからない曲者はミステリーの世界では大歓迎なのだ。  アレックス・パヴェージ『第八の探偵』(ハヤカワ・ミステリ文庫)は、まさ...
世にも美しい犯罪小説『父を撃った12の銃弾』
2021年4月27日18:05

【今週はこれを読め! ミステリー編】

世にも美しい犯罪小説『父を撃った12の銃弾』
 世にも美しい犯罪小説である。  ハンナ・ティンティ『父を撃った12の銃弾』(文藝春秋)のことを書こうと思いながら、時機を逸してしまった。あ...
死と生が表裏一体の短篇集『丸い地球のどこかの曲がり角で』
2021年3月1日11:36

【今週はこれを読め! ミステリー編】

死と生が表裏一体の短篇集『丸い地球のどこかの曲がり角で』
 滅びの唄が聴こえる。  今回紹介するのは、ジャンルに属する作品とは言えないが、ミステリー・ファンが読んだらとりこになることは間違いない一冊...
フィルム・ノワールのような警察小説『刑事失格』
2021年2月19日19:59

【今週はこれを読め! ミステリー編】

フィルム・ノワールのような警察小説『刑事失格』
 一言で表すなら、フィルム・ノワールの気配をまとった警察小説である。  ジョン・マクマホンのデビュー作『刑事失格』(ハヤカワ・ミステリ文庫)...
とんでもなく無能で不愉快な警部のコメディ『平凡すぎる犠牲者』
2021年2月12日11:34

【今週はこれを読め! ミステリー編】

とんでもなく無能で不愉快な警部のコメディ『平凡すぎる犠牲者』
 ドーヴァー警部よ(ピンクレディーの某曲っぽく)。  ミステリーに登場する探偵というと神の如き叡智の主であるとか、悪と闘う正義の人であるとか...
人種問題を根底にすえたスリラー『白が5なら黒は3』
2021年2月5日19:37

【今週はこれを読め! ミステリー編】

人種問題を根底にすえたスリラー『白が5なら黒は3』
 憎悪の再生産に関する物語だ。  ジョン・ヴァーチャー『白が5なら黒は3』(ハヤカワ・ミステリ)は、人種問題を根底にすえた迫真のスリラーであ...