担当=杉江松恋

常に走り続けるスリラー〜今村昌弘『0秒前の彼女』
2026年10月24日09:30

【今週はこれを読め! ミステリー編】

常に走り続けるスリラー〜今村昌弘『0秒前の彼女』
 今村昌弘は、実は活劇が上手い。  これは第27回鮎川哲也賞を受賞したデビュー作、『屍人荘の殺人』(創元推理文庫)を読んだときからの一貫した...
人の孤独のありようを描く〜アン・クリーヴス『悔恨』
2026年10月18日08:05

【今週はこれを読め! ミステリー編】

人の孤独のありようを描く〜アン・クリーヴス『悔恨』
 物語のあらすじは忘れても、ここに描かれた人々の顔だけは忘れないだろう。  そんなことを考えながらアン・クリーヴス『悔恨』(高山真由美訳。ハ...
千年にわたる歴史ミステリー連作集〜伊吹亜門『名探偵(あるいは入舟家)の一族』
2026年10月7日12:00

【今週はこれを読め! ミステリー編】

千年にわたる歴史ミステリー連作集〜伊吹亜門『名探偵(あるいは入舟家)の一族』
 特殊設定ミステリーの流行はまだ終わりそうにない。  でも歴史ミステリーこそが本当に書かれるべき特殊設定ミステリーだと思う。伊吹亜門『名探偵...
驚きと余韻を残す犯罪小説〜辻堂ゆめ『残火』
2026年9月29日19:15

【今週はこれを読め! ミステリー編】

驚きと余韻を残す犯罪小説〜辻堂ゆめ『残火』
 AでなければB、表でなければ裏。  そういった二者択一の思考には常に陥穽がある。ミステリーというジャンルは、その落とし穴の存在を巧みに見抜...
奪われた自分を取り戻す〜『劇場の子 イーディス・ハラー』
2026年9月24日12:42

【今週はこれを読め! ミステリー編】

奪われた自分を取り戻す〜『劇場の子 イーディス・ハラー』
 奪われた自分を取り戻す物語を書くとき、エドワード・ケアリーは光り輝く。 小説世界そのものは仄暗いのだが、その中に眩いものが生じる瞬間がある...
現代ミステリーの最前線『ザ・ベストミステリーズ2026』
2026年9月2日16:40

【今週はこれを読め! ミステリー編】

現代ミステリーの最前線『ザ・ベストミステリーズ2026』
 ミステリー短篇が好きなのだけど、ノンシリーズの短篇集はあまり多くない。  古くは江戸川乱歩編『世界推理短編傑作集』(創元推理文庫)などのア...
一人称私立探偵小説と謎解き小説の完全融合〜リチャード・デミング『絞首台のある庭 私立探偵マニー・ムーン』
2026年8月26日10:50

【今週はこれを読め! ミステリー編】

一人称私立探偵小説と謎解き小説の完全融合〜リチャード・デミング『絞首台のある庭 私立探偵マニー・ムーン』
 もしかすると、理想形の一つを目の当たりにしているのかもしれない。  リチャード・デミング『絞首台のある庭 私立探偵マニー・ムーン』(田口俊...
研ぎ澄まされた山岳ミステリー〜潮谷験『山上のフェイク』
2026年8月18日17:50

【今週はこれを読め! ミステリー編】

研ぎ澄まされた山岳ミステリー〜潮谷験『山上のフェイク』
 書評家に、この人の作品は絶対に採り上げたい、と思わせる作家・潮谷験。  その新作長篇『山上のフェイク』(光文社)が刊行された。  なぜ書評...
高森泉のデビュー作『ぼくたちの告白』に驚く!
2026年8月10日19:48

【今週はこれを読め! ミステリー編】

高森泉のデビュー作『ぼくたちの告白』に驚く!
 解説を読んでいて、嘘だろう、と言ってしまったのはひさしぶりだった。  いや、高森泉『ぼくたちの告白』(宝島社文庫)の解説を担当している、千...
物理の北山、ここにあり!『「石球城」殺人事件』が凄い
2026年7月30日15:52

【今週はこれを読め! ミステリー編】

物理の北山、ここにあり!『「石球城」殺人事件』が凄い
 物理の北山、ここにあり。  北山猛邦『「石球城」殺人事件』(講談社)は、同月に発売された辻村深月『ファイア・ドーム』(小学館)と2026年...