担当=杉江松恋

世界最高峰の私立探偵シリーズが帰って来た!〜S・J・ローザン『南の子供たち』
2022年6月15日11:35

【今週はこれを読め! ミステリー編】

世界最高峰の私立探偵シリーズが帰って来た!〜S・J・ローザン『南の子供たち』
 分断と不寛容が生み出す悲劇の物語である。  S・J・ローザン『南の子供たち』(創元推理文庫)は、現在におけるアメリカ私立探偵小説の到達点と...
阿津川辰海の技巧たっぷり短編集『入れ子細工の夜』
2022年6月3日19:02

【今週はこれを読め! ミステリー編】

阿津川辰海の技巧たっぷり短編集『入れ子細工の夜』
 阿津川辰海はミステリーが好きすぎる。  ミステリー作家にはミステリーが好きな作家がもちろん多いのだが、それにしても阿津川辰海はミステリーが...
『気狂いピエロ』原作小説登場!
2022年5月30日10:34

【今週はこれを読め! ミステリー編】

『気狂いピエロ』原作小説登場!
 ただ破滅だけが待ち受ける。  ライオネル・ホワイトが1962年に発表した長篇Obsession(妄執)は犯罪小説史上に特筆すべき作品だ。本...
日常を断ち切った男と子どもの物語〜タナ・フレンチ『捜索者』
2022年5月20日12:10

【今週はこれを読め! ミステリー編】

日常を断ち切った男と子どもの物語〜タナ・フレンチ『捜索者』
 すべての居場所がない人のための小説だ。  タナ・フレンチ『捜索者』(ハヤカワ・ミステリ文庫)はアイルランドの自然を背景に、親子以上ほどに年...
モーリス・ルヴェルの恐怖の世界『地獄の門』
2022年5月2日12:25

【今週はこれを読め! ミステリー編】

モーリス・ルヴェルの恐怖の世界『地獄の門』
 どーして、そーなるのっ。  コント55号時代の萩本欽一ばりに読みながら叫んでしまったのが、モーリス・ルヴェル『地獄の門』(白水Uブックス)...
二次創作魂が燃える『辮髪のシャーロック・ホームズ』が楽しい!
2022年4月28日12:47

【今週はこれを読め! ミステリー編】

二次創作魂が燃える『辮髪のシャーロック・ホームズ』が楽しい!
 おおお、二次創作魂が燃えるぞ。  莫理斯(トレヴァー・モリス)『辮髪のシャーロック・ホームズ 神探福邇の事件簿』(文藝春秋)は、十九世紀の...
予想もしない展開の『ブルックリンの死』にびっくり!
2022年4月16日20:16

【今週はこれを読め! ミステリー編】

予想もしない展開の『ブルックリンの死』にびっくり!
 看板に偽りあり、とはこのことではないのか。  アリッサ・コール『ブルックリンの死』(ハヤカワ・ミステリ文庫)を読み終えて、呆然としながらそ...
何が出てくるかわからない潮谷験『エンドロール』
2022年4月7日11:30

【今週はこれを読め! ミステリー編】

何が出てくるかわからない潮谷験『エンドロール』
 もはや潮谷験という名前を見ただけで条件反射的に本を手に取ってしまうレベルだ。 『エンドロール』は第63回メフィスト賞を受賞して2021年に...
寓意のこもった短篇集〜ディーノ・ブッツァーティ『動物奇譚集』
2022年3月31日16:13

【今週はこれを読め! ミステリー編】

寓意のこもった短篇集〜ディーノ・ブッツァーティ『動物奇譚集』
 喩えるなら人間を載せそこなったノアの方舟か。 『動物奇譚集』は、イタリアの作家ディーノ・ブッツァーティが1972年に亡くなった後に刊行され...
物語がどんどん成長する『警部ヴィスティング 悪意』
2022年3月24日11:57

【今週はこれを読め! ミステリー編】

物語がどんどん成長する『警部ヴィスティング 悪意』
 おもしろくなるための芽を見極める勘って大事だと思うのだ。  芽というのは曖昧な書き方だが、物語の成長点のようなものとご理解いただきたい。そ...