実業之日本社、過去最高益の決算

文=新文化編集部

第115期(2020.2.1~21.1.31)の決算概要を発表した。売上高は29億5200万円(前年比8.7%増)。営業利益は5億9400万円(同27.7%増)、経常利益7億5300万円(同43.0%増)、当期純利益は6億3600万円(同116.0%増)。16年4月にシークエッジ・グループの一員になって以来、過去最高益を更新した。

108巻で計4000万部を超えるコミック、新田たつお「静かなるドン」が、電子ストア「ピッコマ」での仕掛け販売をきっかけにヒットして大きく貢献した。その売上げ(実業之日本社への入金額)は、当期だけで6億円を超えたという。

また、3月に発売した東野圭吾『クスノキの番人』が22万部のベストセラーとなり、コミック分野でも独自にクリエイターを開拓して刊行したイラスト集やイラストコミックが好調だった。 一般書分野では、新刊に依存しない体質改善を図ったことで、「ベストセラーがなくても着実に利益が出せる分野になりつついある」という。

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