Japan Book Bank、1年2カ月で版権取引42件成約

文=新文化編集部

映像産業振興機構(VIPO)が日本書籍出版協会と共同運営する海外向け出版コンテンツカタログサイト「Japan Book Bank(JBB)」(運営協力=トーハン)の、昨年3月18日の開設から今年5月31日までの実績は、問合せ数が371件、うち成約数が42件だった。登録している国内出版社は121社、コンテンツは2870点、ID登録者(利用者)は464人。

登録コンテンツの上位5ジャンルは、児童書26.0%、実用書24.6%、コミック19.9%、文芸書7.6%、ラノベ7.4%。問合せの多かった上位5ジャンルは、コミック28.0%、文芸書25.9%、児童書24.0%、実用書13.2%、ラノベ4.0%。

成約数の多かった上位5ジャンルは、コミック30.9%、画集28.5%、文芸書19.0%、児童書11.9%、実用書7.1%。画集にはアニメの設定資料集などを含む。

利用者を業種別にみると、出版社53%、代理店13%、映像制作会社4%、翻訳会社2%、その他28%。そのうち71%が海外ユーザーで、上位3エリアは欧州178人、アジア106人、北米44人。その他、中東、中南米、アフリカ、オセアニアを含む52カ国の海外ユーザーがいる。

JBBは、VIPOが運営する日本のコンテンツカタログ「Japan Content Catalog」の出版部門として運営開始。同一のキーワードで、出版物のほか映画、ゲーム、脚本など多分野のコンテンツを横断的に検索できる。日本語と英語に対応し、各コンテンツの問合せ窓口も表示。映像化を希望する作品には、専用アイコンを付与している。国内出版社と利用者は無料で登録でき、マージンも発生しない。

新文化オンラインへ

« 前の記事TOPバックナンバー次の記事 »