WEB本の雑誌

10月14日(土)

 「炎の観戦日誌 その4 アジアカップ篇」

 日本人はオリンピックが大好きだから、きっとアジアカップ?所詮アジアだけの大会だろうとさげずんだ想いでこの大会を見ているのではないだろうか。視聴率の数字もオリンピックに比べれば、かなり低いと思われる。確かにオリンピックは世界大会で、様々な競技の世界一を決める大会だ。ヤワラちゃんもすごいし、高橋尚子もすごい。世界一の金メダリストなのだから。
 しかし、サッカーに関しては違う。オリンピックは23歳以下の世界大会でしかない。まだまだ若造のヒヨッ子を集めた大会でしかないのだ。ヨーロッパの各国は、ワールドカップでリーグの日程を変えることがあっても、オリンピックで変えることはない。(まあ、イタリアは今年変えたけど…。)所属チームもオリンピック出場のために選手を出すことを快く思わないくらいの大会なのだ。
 まあ、そう言いつつ、僕も興奮してオリンピックを見て、楽しんでいた。すごい、ブラジルと本気で勝負だと手に汗握り、ノドを切るほど絶叫していた。結局、何が言いたいのかというと、アジアカップはとても大切な大会であるということ。その国の一番強い代表というのは、フル代表のことだし、例えアジアのチームが相手だとしても、それが格下というわけではなく、逆に言えば、日本を相手に本気でぶつかってくる、対日本の戦略を持って闘いを挑んでくる恐ろしさがあるのだ。
 アジア大会にも、是非注目して欲しいなあ。

 さて、本日はアジア大会の初戦、サウジアラビア戦。僕の大好きな中田ヒデは、ローマでの熾烈なスタメン争いのため不参加。残念。しかし、我が浦和レッズの至宝、小野伸二が久しぶりの代表試合とあって、楽しみは尽きない。夜11時キックオフということもあり、いつもより入念にタオルを口に突っ込む。さすがに浦和でも夜中の絶叫はまずいだろう。8時過ぎに友達から飲みに行く誘いの電話を受けるが、あっさり断る。サッカーのある日に僕を誘う方が、頭がどうかしている。行くわけがない。

 試合開始。完全に引き気味に守るサウジアラビア。日本は余裕を持ってボールを回す。しかし、引かれた相手にどうアプローチしていくのか、それが日本代表の長年の課題。しかし、しかし、今の日本代表はほんとに強い。精度の高いセットプレーからチャンスを作り、サウジゴールを脅かす。そして相手の攻め上がりを利用したカウンターからの柳沢のゴール!!!。僕は個人的に柳沢が嫌いだけれど、今日は素直に喜ぼう。お前が成長しないと困るんだ!
 その後も素晴らしいプレーの続出というか、あまりにサウジが弱すぎ、日本代表は余裕の展開。ジュビロでゴン中山の血を受け継いできた、ガッツマン高原の絶妙な飛び出しと、パワフルなシュートで追加点。名波の落ち着いたシュートも決まり、最後なんと言っても、我が浦和レッズの小野信二の天才ゴール。うーん、最高だ……。
 実は、僕、小野伸二の日本代表時のプレーを見ていると、とても淋しい気持ちなる。なぜなら、浦和レッズでは、周りが下手クソで出せないようなパスを、日本代表ではきれいに繰り出し、それを受ける選手がちゃんといて、非常に楽しそうにサッカーをしているからだ。小野のすごさは、逆説的に浦和レッズの下手さを象徴することになるからだ。
 まあ、最高の試合展開で本日は満足。どの選手も最低以上の力を出していたと思う。日本代表は本当に強くなった。とかくサッカーファンというものは、懐疑的で、悲観主義で、ブツブツ文句を言うものだが、今日の試合を見る限り、本当に日本代表は成長していると思わざるえない。かつて、どの時代よりの日本代表よりも今の代表が一番強いと思う。2002年が非常に楽しみ。

今日のピカイチ選手。
服部、名波、明神。
服部も名波も、実は今まで気に入らない部類の選手だったが、今日の試合で目から鱗が落ちた。ごめんね、今まで怒鳴ってばかりいて。